イスタンブールに行って驚くのは、
一口にトルコ人と言っても、その見た目は実に様々で、
いかにもペルシャの血を引いているような
黒髪、黒目で彫りの深い人たちもいれば、
私たちのような東洋風の人たち、
そして淡色の髪とブラウンやグリーンの目をしたヨーロッパ風の人たちと、
自分のイメージ以上に、多種多様な人たちが暮らしているということです。

そしてイスタンブールで暮らす
特にヨーロッパ風のハンサムなトルコ人男性たちは、
少なからず欧米女性や日本女性の彼女がいるのだと、
アイシャが話してくれたことがあります。

旅先だけの恋愛関係かというと、そういうわけでもないらしく
彼らのゴールは、異国の女性と結婚してトルコを出ることであり、
やはり経済的にトルコよりも豊かな国、
ヨーロッパやアメリカ、日本、韓国、
そうした国の女性がターゲットになっていると言うのです。

そういうわけで彼ら、
トルコ人男性たちのアレックスに対する態度には
「(ゲイは)No good!」という嫌悪感に加えて

「自分たちの猟場(?)を荒らすな」

というような意味も込められていたように感じます。

実際には彼はゲイなので、女性を恋愛対象には見ないし
それ以前にアレックスの存在のある無しにかかわらず
恋愛関係になる人はなるし、ならない人はならないだけの話です。

なので結果としてアレックスは
全くお門違いの敵意にさられたことになりますが、
「深夜特急」で描かれたようなトルコの姿を表とすれば
裏にはそんな面もあるということですね。

ああそういえば、と私はあることをアイシャに尋ねてみました。

「Is Kalim one of these men?」

アレックスとアイシャと4人で遊ぶようになってから
カリムは、私の宿泊先に電話をしてきて
散歩や食事に誘ってくるようになっていたのです。

カリムは特に遊び人の雰囲気をまとっているわけではなく
少々短気だけども、人を和ませる愛嬌もあり、
黒髪・黒目のくっきりはっきりしたハンサムでもあったので、
嫌う理由は見当たらなかったのですが
どういう成り行きになるかを考えると怖くもあり、
2人きりでは会えないと断り続けていました。

断ってはいましたが、
やっぱりどんな気持ちで誘ってきたのか、気になってしまい
ついアイシャに聞いてしまったというわけです(笑)。

するとアイシャは
「Kalim is always nice to me, like my brother.
I don’t know if he is one of these men…
But I think Kalim is a ladies’ man.」

カリムは私にはお兄ちゃんみたいに良くしてくれる。
彼もそういう人なのかは分からないけど・・・
カリムはもてると思うよ

と答えました。

そうだよねぇ、やっぱり断って正解だったんだ、
アブナイアブナイ・・・
と心の中で胸をなでおろしました。

白状すると、ボスとリコさんというナイスカップルを見ていたせいか、

もしやこれが私の運命の出会いなのでは・・・
だったら本当に断り続けていいんだろうか・・・

という迷いも、なくは無かったのです(笑)。

もう10年くらい前のこの旅では
トルコの観光名所もたくさん見たはずなのに
時が経っても鮮やかに覚えているのは、
実は、こうした現地で出会った人との思い出ばかりです。

楽しかったこと、ドキドキしたこと、
ちょっと怖かったこと、驚いたこと、
そういう感情のこもった思い出ほど
より強く記憶に刻まれるのかもしれません。

だとするとやっぱり片言でも
英語で現地の人たちと言葉をかわせたおかげで、
本当に得がたい経験ができたんだと、つくづく思います。

というわけで・・・
またそのうちカッパドキアやパムッカレの話も書こうと思っていますが
思い出が次から次へとよみがえってきて、キリがないので(笑)
トルコ放浪記は、ここで一旦終わります。


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