ファーギー(Fergie)の2007年リリースの曲です。日本人アスリートたちのドキュメンタリーを見ていた時、ある女性アスリートの「大好きな一曲」として紹介されたのがこの曲で、一度聞いただけで私も大好きになってしまいました。
自分らしさを保つために、愛する人から離れていくという歌ですが、I hope you know,I hope you know~というサビのメロディが、せつなくて泣かせます。

この曲は彼女のソロデビューアルバム「The Dutchess(邦題 プリンセス・ファーギー)」に収録されています。
Dutchess とは duchess「侯爵夫人、女侯爵」の古い綴りということで、英国王室のニュースなどで聞くことがありますね。

Duke of Cambridge「ケンブリッジ侯爵」=ウィリアム王子の称号、Duchess of Cambridge「ケンブリッジ侯爵夫人」=キャサリン妃の称号。
Duke of Sussex「サセックス公爵」=ハリー王子の称号、Duchess of Sussex「サセックス侯爵夫人」=メーガン妃の称号。

この称号に The がつくと The Duke of Cambridge「ウィリアム王子」、The Duke of Sussex「ハリー王子」のように「その称号を持つ人」を指します。

ということは、このファーギーのアルバムタイトル The Dutchess は、さしずめ「ポップス界の女侯爵(ファーギー自身)」ということになるのかな?



The smell of your skin lingers on me now
あなたの肌の匂いがまだ私に残ってる

You’re probably on your flight back to your home town
あなたは家路についているころかしら

probablyは「たぶん、おそらく」。flight backということは、飛行機で帰るほど遠距離の恋人なんでしょうか。

I need some shelter of my own protection, baby
私には自分を守るための場所が要るの

To be with myself and center
自分を見失わないため ブレないため

centerは「(物事の)中心、真ん中」ということですが、一緒に居るとつい彼を中心(center)に考えてしまう、そのcenterを自分に戻そう、というイメージで「ブレない」としてみました。

Clarity, peace, serenity
明晰で、平静で、落ち着いているために


※1
I hope you know, I hope you know
分かってほしい、分かってくれるかしら

That this has nothing to do with you
これはあなたのせいじゃないってことを

It’s personal, myself and I
個人的な、私自身のこと

We’ve got some straightenin’ out to do
きちんと正さなきゃいけないことなの

straightening outは「(混乱した状態を)落ちつける、正しい状態にする」という意味ですから、彼を深く愛することで自分のペースが乱れてしまった、それをどうにか整理しなきゃならない、という解釈をしました。


※2
And I’m gonna miss you like a child misses their blanket
小さい子が毛布を恋しがるように、私もあなたを恋しがるでしょうね

But I’ve got to get a move on with my life
でも私の人生には進めなきゃならないことがある

It’s time to be a big girl now
大人になるべき時が来たの

And big girls don’t cry
大人は泣かない

Don’t cry, don’t cry, don’t cry
泣かないわ



The path that I’m walkin’, I must go alone
私は自分の道を一人で歩かなくちゃ

I must take the baby steps ’til I’m full grown, full grown
こわごわ進んでいくしかないんでしょうね 本当に成長できるまで

baby stepsは「ゆっくりと用心しながら進む」といったニュアンスで使われるようです。不慣れな道をこわごわ進んでゆく、というイメージです。

Fairy tales don’t always have a happy ending, do they?
おとぎ話だっていつもハッピーエンドじゃないでしょう?

And I foresee the dark ahead if I stay
もしこの場所に留まっていたら先がない気がするの

the dark ahead「先が暗い、お先真っ暗」という感じでしょうか。2人の関係は心地よいけれど、ぬるま湯のようでもあり、それに慣れてはいけない気がするという感じでしょうか。



(※1 くりかえし)


(※2 くりかえし)


Like the little school mate in the school yard
学校の友だちみたいに

school yardは「校庭」。

We’ll play jacks and Uno cards
石投げとかウノで遊ぼうよ

jacksは、jacks stoneというのを投げるゲームを指しているようです。ウノはあの修学旅行なんかでやるウノですね。

I’ll be your best friend and you’ll be mine
私はあなたの親友、あなたも私の親友

Valentine
愛する人


Yes, you can hold my hand if you want to
手を握りたかったらどうぞ握って

‘Cause I want to hold yours too
私もそうしたいもの

We’ll be playmates and lovers
私たちは遊び仲間で恋人

And share our secret worlds
2人だけの秘密の世界もあるよね


But it’s time for me to go home
でももう家に帰らなくちゃ

It’s getting late, dark outside
遅くなっちゃったし、外も暗くなってきた

I need to be with myself, and center
自分を見失わないよう ブレないようにしたいの

Clarity, peace, serenity
明晰で、平静で、落ち着いているために



I hope you know, I hope you know
分かってほしい、分かってくれるかしら

That this has nothing to do with you
これはあなたのせいじゃないってことを

It’s personal, myself and I
個人的な、私自身のこと

We’ve got some straightenin’ out to do
きちんと正さなきゃいけないことなの



And I’m gonna miss you like a child misses their blanket
小さい子が毛布を恋しがるように、私もあなたを恋しがるでしょうね

But I’ve got to get a move on with my life
でも私の人生には進めなきゃならないことがある

It’s time to be a big girl now
大人になるべき時が来たの

And big girls don’t cry
大人は泣かない

Don’t cry, don’t cry, don’t cry
泣かないわ

1. linger on:留まる、いつまでものこる
2. shelter:避難所、小屋
3. clarity:明快、明晰、透明な
4. serenity:穏やかさ、静けさ、平静
5. straighten out:落ちつくか、正しい状態にする
6. get a move on:急ぐ、進む、進み始める
7. full grown:十分に成長した、成熟した
8. foresee:~だろうと思う、見越す、予知する


   
   


ブラック・アイド・ピーズの女性ボーカルでもあるファーギーは、元々子役としてキャリアをスタートし、私生活ではドラマ「ラスベガス」や映画「トランスフォーマー」に出演していた俳優のジョッシュ・デュアメルと2009年に結婚、一男をもうけるも2017年に離婚とのこと。二人の出会いも「ラスベガス」での共演(ファーギーがゲスト出演)がきっかけだったそうですが、彼と別れたのちは4歳になる息子と二人で暮らしているそうです。

冒頭の話で言えば、現在の彼女にペアとなる Duke「侯爵(夫)」はいないわけで、特に別離を見越していたわけではないでしょうが、やはりファーギーにふさわしい称号は The Dutchess 「自分自身」なのかもしれませんね。



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