あまり褒められた話ではないかもしれませんし、
人にお話するのもどうかと思いましたが
これも私自身の英語習得の上で、役に立ったと思うので
少し昔話を書いてみようと思います。

私の父は少し変わった人で、
成人した娘を連れて、週末の夜に飲み屋に行くのが好きな人でした。

水割りを飲む父の横で私もサワーなどを飲みながら、
ホステスのお姉さんや、マスターに相手をしてもらっていました。

そんな店の中の一つに、
フィリピン人女性が数人働いているDというスナックがありました。

父が娘を連れていけるくらいのお店ですから
雰囲気も明るくて、いかがわしさも感じない
すっきりしたお店だった記憶があります。

今でこそフィリピンの女性がいるお店は
珍しくも何ともなくなりましたが、
私がまだ20歳そこそこだった当時は、
まだそういうお店は少なかったように思います。

そこにマリアというフィリピン人の女性がいました。

20代半ばくらいで、
子どもをフィリピンに残して日本に働きにきている人でした。

当時の私はロンドンに留学するのを目標に
相変わらず独学で英語を勉強していて、
まだ英会話カフェやパブの存在も知らず、
覚えた英語のアウトプット場所を求めている時期でした。

その時の私はフィリピンの公用語が英語だとは知らず、
マリアもお店では流暢な日本語で話していたので
私たちが英語で会話をする機会もなかったのですが
ある時酔っ払った父が
「マリアちゃん、ワンモア水割りプリーズ!」
と彼女に頼み、
彼女が「Sure, ○○(父の名前)さん」と答えたことがありました。

父のどーにもならないカタカナ英語に対して
マリアの「Sure」は、ネイティブの発音そのものに聞こえたので
私が思わず
「マリアって英語しゃべれるの?」と聞くと
「そうね、ここにいるフィリピンの子は皆英語できるよ」とのこと。

その返事を聞いて、
これは願ってもないアウトプットの相手を見つけた!
と私は心の中で小躍りしたのです。

そしてその夜以来、父がマリアのいるお店に行くときは
ほぼ毎回のように私もついて行き、
これまでインプット一方だった私の独学英語を
マリアを相手にアウトプット
するようになりました。

当時の私の英語はものすごく下手くそでしたが
多少酔っていることと、我慢強いマリアの優しさに助けられて
だんだんと、言いたいことの30~40%くらいは
英語で伝えられるようになっていきました。

とにかく英語で話すことが楽しくて仕方がなかったのです。

そんな風にして数ヶ月が過ぎたある夜、
喪服を着て外出しようとしている父を見ました。

「誰か亡くなったの?」と訊ねると

「うん、実は・・・Dのマスターが亡くなったんだよ。自殺らしい。
これからお通夜に行ってくる。」

店で首を吊っているのを
開店準備に来たお店の女の子が発見したという話でした。

原因は私は聞いていないので分かりませんが、
とにかくマスターの突然の死でDは閉店となり、
その日以来マリアや他の女性たちに会う機会もなく
それぞれ別の場所に散りぢりになってしまいました。

いま振り返ってみると
スナックに勤めるフィリピン人の女性を相手に英会話とは
一風変わった英語のアウトプットでしたが
これって考えてみれば、まさに今のオンライン英会話スクールみたいなことを
当時やっていた
ことになるかもしれませんね。

マリアがいまどうしているかは分かりませんが
私の英語熱に付き合ってくれた彼女に感謝しています。

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