私の留学していたロンドンは、海外の中では比較的治安が良く
殺人などの凶悪事件の発生率も
それほど高くはありませんでした。

ただし、空き巣や強盗などの軽犯罪の発生率は
日本とは比較にならない高さで、
それにともなう暴行事件も、少なくはない場所です。

フラットや一軒家の入り口や、窓のところに
Burglar Alarm(空き巣警報機)が備えられていることも多く
特に帰宅時、
ドアを空けた瞬間に押し入られ、暴行をうけたり
バッグをひったくられるという事件が頻発していました。

学校のあったRichmondは、ロンドン近郊の街の中ではかなり治安が良く
比較的裕福な層の住むエリアでしたが、
私のクラスメイトの彼女が、被害に遭ってしまいました。

クラスメイトはチェコからの留学生の男の子で、Mくんといい、
ハンサムで優しい皆の人気者。
その彼女はやはりチェコ出身で、
ロンドンでモデルをしているという美男美女カップルでした。

ある日、Mくんが浮かない顔をしていたので声をかけてみると、

「彼女が昨日、家の前で男に襲われたんだ。
ケガは大したことなかったけど、財布を盗まれちゃったし
何より僕は家に居たのに、
助けられなかったのがショックでさ・・・」

何と、彼女がMくんの待つ家に入る直前、
鍵を探してバッグの中をゴソゴソとやっている時に
背後から男に口を塞がれ、バッグをひったくられたと言うのです。

彼女が犯人に突き飛ばされ、
バン!とドアに叩きつけられた音を聞いて、
Mくんは急いで駆けつけたそうですが
すでに犯人の姿はなく、
彼女もすっかりショックを受けているとのことでした。

このパターンは、本当に多いのです。

家に帰る道中は緊張感を持っていても
ドアの前に立つと、ホッと気がゆるむのが普通といえば普通なのですが
そのホッとした一瞬のスキをつけば
大の大人の男からでも、たやすく所持品を盗めることを
犯人たちはよく心得ているのです。

このケースでは、ボーイフレンドが家におり
また犯人の方も、所持品だけが目当てだったようですが
女性の一人暮らしの場合、最悪のケースでは
犯人に家に押し入られ、暴行を受ける可能性もあるのです。

また一回の尾行では押し入らず、
同居人が居るかどうか?
何時ごろ帰宅することが多いか?
そういったことを念入りにチェックしてから
犯行に及ぶケースもあるようです。

ですから特に帰宅時、家のドアに立つ前は、

・背後の気配に気を配ること
・家の鍵は、すぐに取り出せるよう工夫しておくこと


この2つは、すぐに出来る防犯対策になりますので
ぜひ参考になさってください。