私のいたころ、
イギリスではSpice Girls旋風が吹き荒れており
どこに行こうが、何を見ようがSpice Girls、というくらい
彼女たちのグッズが街中に溢れていたのです。

その旋風はもちろん我が御用達、TESCOにも吹き荒れていて、
ある時、友人のMariaと買い物をしていると
20cm四方くらいの箱に入った
「Spice Girls Cake」なるものを見つけました。

どうやら丸くて白いデコレーションケーキのようですが
上面にはクリームなどの飾りもなくフラットで
恐ろしいことに、Spice Girlsの写真が食用インク(?)で
転写されているというシロモノです。

Mariaはチェコから英語を学びに来ている女の子で
オーペアという制度を利用して、ロンドンに来ていました。

オーペアは、ホームステイのようなものですが
その家庭でベビーシッター役を勤める代わりに
住むところと食事が提供されるという、
ユーロ圏の学生がよく利用している制度でした。

そんなわけで基本的に
Mariaの食事はオーペア先で出されるメニューであり
自分のチョイスで食事をすることは稀で、
もちろん外食もできますが、
学生の身ではそうしょっちゅうお金は使えません。

私も日ごろから“Reduced”コーナーの常連ですから(笑)
たまには甘いものでも食べようかという話になり
よせばいいのに
「Spice Girls Cake」を買ってみることにしたのです。

私の下宿先にMariaを案内し、
いそいそと紅茶を入れ、
「Spice Girls Cake」にナイフを入れると、

ジャリ、っとナイフに妙な感触がはしり
続いてヌチャ、っと音がしました・・・

どう考えても、美味しい音でないのは確かです。

もう絶対にマズイことは分かりきっていましたが
とにかく小さな三角に切ったピースを、
Mariaと私、それぞれのお皿に取って
アイシングとかいう
分厚い砂糖衣をジャリジャリとフォークでこそげ落とし、
内側のスポンジ、というか
ジャムの海に埋もれたスポンジを口に含むと
ものすごーく甘い、何かのシロップの味しかしません。

不味い!もんのすごく不味い!

チラっとMariaの顔を見ると、
どうやら彼女も、一口でもて余しているようで
ちょっとホッとしました(笑)。

「Tooooo sweet!!! I can’t take it anymore!」
(甘すぎて、もう食べられない!)

そうなんです、イギリスのお菓子はとにかく甘く、
また英国には甘党が多いのか、
地下鉄にチョコバーの自販機があり
朝や夕方には、スーツ姿の紳士が自販機でチョコを買い、
駅のホームで食べている光景もよく見ました。

どのくらい甘いのかを体験してみたいという方は
日本でも見かけるCadburyのチョコレート(紫のパッケージ)など
試してみてはいかがでしょうか?

日本のスイーツがどれほど洗練されていて美味しいか・・・
シミジミと、日本に住む幸せを感じていただけると思います(笑)。

とにかくMariaと私は近くのパブに駆け込み、
彼女の国のピルスナーで、口直しをしました。


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