私の通っていた語学学校のクラスは、定員が30名くらい、
そのうちの8割くらいがヨーロッパからの生徒で、
日本人の生徒は4、5名というクラス構成でした。

このクラス全員の顔はさすがにもう覚えていませんが、
その中に今でもはっきり覚えている、群を抜いた美人がいました。


20代前半、ブロンドの髪に180cmはあろうかという長身で、
透き通るような肌にグリーンの瞳。
テイラー・スウィストによく似た
一目見て「遺伝子が不公平!」と叫びたくなるような美女でした。

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Petra Taylor Swift(wikipediaより引用)

彼女はPetraというチェコから来た留学生で、
授業はしょっちゅうサボっていて
たまに来るとよく先生に注意されていました。

私の仲良しだったMariaと同じ国から来ていたので
たまにMaria経由で、彼女が夜遊びのせいで朝起きられず、
授業に来られないという話を聞いていました。

Mariaはとても真面目な子だったので
Petraに対しては、
ロンドンまで来て、何をやってるのかと憤慨していましたが、
私には何となく、彼女の行動が理解できる気がしました。

多分、Petraがここに来た本当の目的は
英語の勉強ではなくて
英国でいい人を見つけて結婚するか、
婚約者ビザでも取りたいんだろうと思いました。

日本も外国人のビザについては厳しい国ですが、
イギリスも日本に負けず劣らず、ビザの取得は難しい国で
もし英国に合法的に住みたいと思えば、
特別なスキルでもない限りは
英国国籍の人と結婚するくらいしか、近道はないように思われました。

PetraはMariaと同じく、オーペアでロンドンに滞在しており、
イギリスに滞在できる期間は限られていました。

理由は分からないけど、Petraはきっとチェコから出て
英国に住みたいのかもしれないと、そんな気がしたのです。

そして入学から2ヶ月ほどたったころ、
Petraが語学学校を退学したというニュースを耳にしました。

MariaによるとやはりPetraは、
誰かとロンドンでフラットを借りることになったので、
Richmondから引っ越して
ロンドンでモデルをやると話していたそうです。

その後、Petraがどうなったのかは分かりません。

でもとにかく今の環境を変えるために、
自分に賭けてみたんだとしたら
そのPetraのたくましさって、ちょっといいなと思った事件でした。