ブレイキング・バッド シーズン2 第7話より:

make inroads
食い込む、侵入する


国境の街・エルパソへの栄転が決まり、かの地へ赴いたハンクは
英語よりもスペイン語が幅を利かせる土地で悪戦苦闘していた。

明らかに自分の力量を試している仲間たちの間で
それを気にしないフリをしつつ、何とか自分の存在価値を示そうともがいていたが
妻のマリーには元気な様子しか見せない。

マリーはエルパソはド田舎で嫌だと一人自宅に残り、
ハンクは問題なくやっていると姉に報告するのだった。

Hank’s doing great down there.
ハンクは新天地で頑張ってるわ。(マリー)

He’s really making inroads.
新しい職場にも食い込んでるみたい。(マリー)

I’m sure he is. He’s a hero, after all.
そうでしょうね。彼はヒーローだもの。(スカイラー)

So, you going to go down to El Paso?
で、あなたもエルパソに行くの?(スカイラー)

Please. It’s third-world enough around here.
ご冗談を。ここだって十分すぎるほど私には田舎なのよ。(マリー)


make inroads 「食い込む、侵入する」。

inroads には「侵入」という意味があり、そこから考えていくと make inroads は
新入りが古参の仲間入りを果たすとか、自分の居場所を切り開くといった感じで
仲良く和気藹々というよりも、存在感を示して周りに認められるさまを表していると思います。

次のマリーの Please は「ホントにお願いしますよ、ご冗談を、とんでもない」という意味で
相手の言うことに呆れたとか、分かってないなあ、という気持ちが示されています。

third-world は「第三世界、後進国、発展途上国」ということで
ここでは「文明国でない=田舎である」という解釈になります。



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