right in the teeth

ブレイキング・バッド シーズン２　第8話より：

right in the teeth
ぶっ飛ばす、やっつける

引き続き、仲間の負傷を目の当たりにしてショック状態のハンクを
どうにか元気付けようと彼の家を訊ねているウォルター。

ウォルターは何があったのか打ち明けて欲しいと頼むが
ハンクは自分とウォルターでは向き合っている物が違うからと心を開きたがらない。

実際、日々犯罪に立ち向かうハンクから見れば、ウォルターは平穏な高校教師にしか見えないが
そんな自分にも戦っているものはある、本当は共通項があるんだと
ウォルターがハンクに話すシーンからです。

I have spent my whole life scared.
私はずっと何かにおびえて暮らしてきた。（ウォルター）

（中略）

And I came to realize it’s that fear that’s the worst of it.
そしてある時気づいたんだ、恐怖心こそが最大の敵だと。（ウォルター）

That’s the real enemy.
本当の敵なんだと。（ウォルター）

So get up. Get out in the real world.
だから立ち上がって。現実と向き合うんだ。（ウォルター）

And you kick that bastard as hard as you can right in the teeth.
そして恐怖なんか思いっきりぶっ飛ばしてやるんだ。（ウォルター）

right in the teeth は「ぶっ飛ばす、やっつける」、
もっと言えば「顔面にパンチを食らわす、正面からぶっ飛ばす」ということですが、
本当に相手を打つのではなく、「精神的なショックを与える、ダメージを与える」といった
比喩的な意味合いを持つイディオムです。

また kick in the teeth というと「不当にひどい扱いをする」という意味があり
今回のセリフでは、どちらも当てはまる感がありますが
いずれにしても that bastard 「ろくでなし（ここでは恐怖心の事）」をぶっ飛ばせ、負けるんじゃない、
というハンクへの叱咤激励のセリフになっています。

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サエない化学教師・ウォルターの人生逆転計画

身重の妻と障害を持つ息子のため、昼は高校の化学教師、夜は洗車場でアルバイトをしているウォルターは、時には落ちこぼれの教え子の高級車を洗わされることもあるキツイ生活を送っている。

それでも真面目に黙々と頑張ってきた彼に、ある日末期の肺ガンが発覚する。

そして自分の余命が長くないことを悟ったウォルターは、遺される家族が安心して暮らせるよう、人生の残り時間を使って大金を稼ごうと決心する。

果たしてその方法とは、自分の化学知識を結集して最高の合成麻薬（メタンフェタミン）を作り、それを元教え子でドラッグディーラーのジェシーにサバかせるというもの。

死を目前にしたウォルターの執念は、宣言通り最高のメス（メタンフェタミンの略称）を生み出し、ジェシーと共に大金を手にしていくが、やがて彼の作り出すメスはウォルターの義弟で凄腕の麻薬取締捜査官のハンクや、地元の有力ギャング、不良弁護士、闇の大物密売人など、あらゆる人物を巻き込みながら、ウォルター自身も予測出来ない Breaking Bad「道を外れる」事態へと彼を導いてゆくのだった。

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見ているだけでthの発音がよく分かる珍しい作品

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この発音が一話の中に何回も出てくるので、th の発音や聞き取りに有効なレッスンになりますし、男性女性、老若男女、ありとあらゆる人たちの th の音が聞けますので、自分に近い人の th 発音は良い参考になるだろうと思います。

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