ブレイキング・バッド シーズン4 第10話より:

hammer out
(妥協案などを)ひねり出す、打開策を打ち出す


スカイラーの元ボス・テッドが国税局に目をつけられた件では
どうにか彼女の機転のおかげで、徹底的な追求と逮捕は免れたものの
テッドには多額のペナルティの支払いが課せられた。

もし彼がその支払いを怠れば、再度国税局の調査が入り
その時にはスカイラーもタダでは済まない可能性が高い。

ところがテッドには困ったクセがあり、まとまった金額が入ってくると、
国税への支払いよりも車だ何だと、つい自分の楽しみに散財してしまうのだ。

そんなテッドの行状に不安を覚えたスカイラーが
何よりもまず国税局への支払いを優先するよう、話をしに行くシーンからです。

I never had proper legal counsel, so I was thinking I should hire someone good,
今まで法律の専門家を雇ったことはなかったけど、誰か優秀な人を雇おうかと思ってね、(テッド)

who can maybe hammer out a better deal.
前より良い条件で話をつけてくれそうな人をさ。(テッド)

There will never be a better deal, Ted.
国税局に交渉なんてあり得ないわ、テッド。(スカイラー)

The deal is you pay your back taxes, you pay your penalty,
あなたがすべきは未納の税金を納め、罰金を支払って、(スカイラー)

and you don’t go to prison.
刑務所行きを免れること。(スカイラー)

That’s a good deal, so let’s keep our priorities straight here, right?
十分に良い条件だわ、だから何を優先すべきか分かるでしょ、ね?(スカイラー)


hammer out は「(妥協案などを)ひねり出す、打開策を打ち出す」ということで
イメージとしては、その結果を出すまでに非常に苦労をするといった感じです。

鍛冶屋のことを hammersmith ということからも察せられるとおり、
これは鍛冶屋が辛抱強く鉄から刀や斧などを打ち出す様から来ているもので
鉄を熱しては叩く、この繰り返しによってやっと品物が出来上がる=苦労して叩き出す
という意味になります。

それにしてもテッドという人は、まあ悪い人ではないし、一応中規模の会社の社長だし
そこそこハンサムでもあるんですが、こういうお気楽さは困りますよね。

彼は離婚したシングルファーザーという設定なんですが、
なるほどさもありなん、と思わせる性格描写が素晴らしいなと思いました(笑)。



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