ブレイキング・バッド シーズン5 第7話より:

sweeten the pot
(取引等に)色をつける、おまけする、(手を出したくなるような)エサをまく


上司からマイクへの尾行捜査を禁じられ、
ブルーメス流通ルート壊滅への道を一つ絶たれてしまったハンクは
ハンクの様子を見に来た相棒のゴメスに愚痴をこぼす。

今やただ一つの望みは、拘留中のガスの部下達から自白を引き出す事だが
ゴメスによると、いくら彼らにとって美味しい条件を突きつけても
誰一人落ちる気配がないという。

No more following Ehrmantraut.
マイク・エルマントラウトの件から手を引けとさ。(ハンク)

Not worth the financial investment.
経費をかける価値はない捜査だと。(ハンク)

(中略)

And none of Fring’s crew is talking?
で、ガスの手下共はまだ何もしゃべらないのか?(ハンク)

Not giving an inch.
びくともしないぜ。(ゴメス)

You sweeten the pot enough?
十分エサはまいてるのか?(ハンク)

Zero jail time and an all-expense-paid trip to Maui?
ムショ行きは勘弁してやるとか、マウイ旅行とかさ?(ハンク)

Not that, but close. Nobody wants to bite.
そういう事じゃないが、それに近いエサは。だが誰も食いつきゃしない。(ゴメス)

Christ! They’re either the most loyal crew in history,
何てこった! やつらは歴史上もっとも忠実な部下か、(ハンク)

or someone’s still paying them off.
それとも誰かが未だに口止め料を払ってるかだな。(ハンク)


not giving an inch 「びくともしない、全くゆるがない」。

そして sweeten the pot は
「(取引等に)色をつける、おまけする、(手を出したくなるような)エサをまく」。

ここではガスの部下達が口を割りたくなるような厚遇(エサ)をチラつかせて
自白を誘おうとしたが、Nobody wants to bite「誰もかじりつこうとしない」
失敗だったというわけです。

この状況はハンクの予測通り、
マイクが彼らに欠かさず口止め料を支払っているおかげなのです(さすがです…)。

やはりどういう分野でも、仕事の出来る人はまさかの事態にもきちんと備える、
準備が良い人という共通点があるようですね。



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