ザ・メンタリスト シーズン1 第17話より:

make a nuisance of oneself
人に迷惑をかける、面倒を起こす


ある日、CBIに何者かから詳細な犯行予告メールが届く。

示された犯行予告は日中の砂漠のど真ん中、そこで殺人が起こるという。

ピクニック気分で行ってみようというジェーンに
渋々同意したリズボンチームの目の前に、時間きっかりに、空から死体が降ってくる。

それは社内研修でスカイダイビングを体験中だった人物の遺体で
ダイビング会社の人間を調べた結果、リーという男が参考人に浮上してくる。

リーは社内研修を行っていた投資会社のせいで、かつて不運な首切りに遭い
重病を患う妻・ジェシーとまだ幼い子供たちを抱え困窮していたのだった。

When I was working at Grant Aerospace,
俺がグラント社で働いていたころは、(リー)

Jessie was getting the best treatment for her sickness.
ジェシーは最高の治療を受けられてた。(リー)

If I hadn’t made a nuisance of myself,
もし俺が面倒を起こさなきゃ、(リー)

I’d still have my job and my health insurance.
仕事もクビにならず、健康保険もあったはず。(リー)

Jessie’d be okay.
妻の具合も良かったろうな。(リー)


make a nuisance of oneself は「人に迷惑をかける、面倒を起こす」ということで
nuisance には「迷惑事、厄介事、不愉快な事」という意味があります。

アメリカには国民皆保険制度が無く、医療費が高額なことはよく知られていますね。

こういうドラマを見ていても、家族の治療費のために悪事に手を染めるとか、
自分が犠牲になるという話がたまに出てきて、
日本の保険制度って有難いんだなと感じる事があります。

一般的な民間保険でも一人あたり一か月300~500ドルの保険料がかかるそうで
家族が4人なら月額の保険料だけで2000ドル(約20万円)もの支払いになりますから
普通の家庭ではとても負担しきれませんよね。

ですからリーのように、勤務している会社で加入できる保険が一般市民にはとても重要で、
失職すると高額な民間保険には入れず、困窮する人が少なくないようです。

このリーさん一家みたいな話は、アメリカでは珍しくないんだろうと思うと
胸が痛むエピソードです。



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