ガイドブックで探した安宿のドミトリーに泊まっていた私ですが、
同じ金額でもっといいホテルを紹介するという言葉に・・・
しばし考えたのち、
つられてみることにしたのです(笑)。

この話が本当なら、
やはり相部屋よりシングルルームの方がくつろげるはずです。

ただし、先にその紹介するというホテルの部屋を確かめたいと思い、

「Well then, I want to see the hotel first.」
(それじゃあ先にそのホテルを見てみたいんですが)

と伝え、すぐそばだというそのホテルに案内してもらうことにしました。


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(wikipediaより引用)

まあ綺麗といったって、
日本人の思う「綺麗」からはほど遠いんだろうな、と
あまり期待せずに行って見ると、
そこはスルタン・アーメットの大通りから
路地を入ってすぐのところにある、
とても私の予算、1泊1000円で泊まれるとは思えない、
立派なホテルでした。

とたんに、

「本当に大丈夫なのか?
何か話を聞き間違えたんじゃんじゃないか?」

と焦りはじめた私をよそに、
件の代理店の男性はさっさと中に入っていき、
ホテルの責任者らしき年配の男性と
トルコ語で何やら話し始めています。

時間にして2、3分くらい経ったころ、

「OK! You can stay here from tonight!」

とこちらに声が掛かりました。

いやいや待て待て・・・宿代いくらなの・・・
1泊幾らなのか分からず、戸惑っていると
彼は更に

「The room charge is 120TL for one night and the breakfast is included.」
(部屋代は1泊120トルコリラで、朝食つきだよ)

と、言うではありませんか。

当時のトルコリラはインフレで、毎日のようにレートが変わっていましたが
この時は確か、1トルコリラが10円を切っていたので、
本当に、日本円で1000円前後だったのです。

「That’s wonderful… a bit scary though.
It’s a way-too-huge discount.」
(それはスゴイけど・・・ちょっと怖いなあ。値引きしすぎで。)

私がそう言うと、代理店の彼は

「今は真冬のシーズンオフでしょ。
このホテルはうちともビジネスがあるし、
部屋が空きっぱなしよりは安くしてもお客が入った方が良いんですよ。
それに、君はうちの代理店でツアーを手配してくれるんでしょう?
だから特別レートね。」

との話。
言われてみれば人の気配はほとんどなく、
下手すると私がたった一人の宿泊客では、という雰囲気です。

しかし、もし私がここに泊まると決めれば、
今度は必ずあの代理店で、ツアーを手配することになります。

密かに明日は、他の代理店にも寄ってみようかと考えていたのですが
その考えはすっかり見透かされたのか、
ホテルをエサに(?)囲いこまれた気もします。

気になるのはツアーの金額ですが、
もしあまりに高額だったら、
近場に行ける安価なツアーでお茶を濁してしまえばいいか?
という考えが浮かびました。
幸いこの彼には、
まだどこに行きたいとも伝えていないし・・・

こうしてひょんな成り行きから、
イスタンブールの拠点がグレードアップしたのです。