ザ・メンタリスト シーズン2 第22話より:

wrap around one’s finger
(誰かを)丸め込む、手なずける、意のままに操る


人身売買の撤廃を訴える活動家が殺される事件が起き、CBIが捜査に乗り出す。

現場の状況からジェーンはこの犯行は場当たり的なもので
怨恨や金銭絡みではないと主張。

するとその場を取り仕切っていた保安官が妙な事を言う。

ジェーンの見解は彼らが雇ったサイキックと同じであり
彼女の名はクリスティーナ・フライ。

それは、一切の霊能力はインチキと言い切るジェーンを唯一戸惑わせ、苛立たせた
凄腕の霊能力者の名前であった。

That’s just what our psychic said.
そいつはうちのサイキックと同じ意見だ。(保安官)

Your psychic?
お宅のサイキック?(ジェーン)

Kristina Frye.
クリスティーナ・フライ。(保安官)

You’re kidding.
ウソでしょ。(ジェーン)

(中略)

Ms.Frye, hi. It’s nice to see you again.
フライさんこんにちは。またお会いしましたね。(リズボン)

(中略)

…So you got the sheriff wrapped around your finger.
・・・君は保安官を丸め込んだってわけか。(ジェーン)


wrap around one’s finger は直訳すると「指に(対象となる人を)巻きつける」、
それが転じて「(誰かを)丸め込む、手なずける、意のままに操る」という意味になります。

その様子は傍観者からすれば、ジェーンが言っているように
いいように人を利用していると見えることもあるでしょう。

ですからこの言葉を本人が言うならともかく、自分以外の人を表現するのに使う場合は、
(今回のジェーンのように)
嫌味や皮肉に聞こえることもあるため、考慮が必要かもしれません。

このクリスティーナは落ち着いていて、どんなにジェーンが皮肉を言っても
「いつも大変ねえ、疲れない?」と受け流してしまいます。

彼が自称霊能力者を目の敵にする理由も何となくわかっていて
それが一時の癒しになるならまあ良いわ、と静かにやり過ごすような女性で
さすがのジェーンもいつもの調子を崩されてしまいます。



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