ザ・メンタリスト シーズン3 第7話より:

don’t take this personally
悪く思わないで、気楽に聞いて、気にしないで欲しいんだけど


ユーリというロシア籍の企業家のオフィスで大爆発事故が起きる。

リズボンとジェーンは、以前知り合った大富豪ウォルター・マッシュバーンから
最近何者かに脅迫を受けているユーリを助けて欲しいと連絡を受け
ウォルターと共に爆発事故の現場に居合わせていた。

この爆発でユーリは跡形もないほど粉々に吹き飛んだと思われるが
彼との重要な取引を控えていたウォルターは間一髪、
かすり傷程度の怪我を負っただけあった。

通常のセオリーから行けば、ユーリが死んで一番得をするのはウォルターであるため
一応、彼を容疑者候補として取り調べを行うことになる。

If I killed him, Teresa, why would I call in the CBI?
もし僕が犯人なら、テレサ、なぜ僕が君らを呼ぶんだ?(ウォルター)

You like games, thrills, Mr.Mashburn.
あなたはゲームとスリルが好きでしょう、マッシュバーンさん。(リズボン)

Walter, please.
ウォルターと呼んでくれ。(ウォルター)

(中略)

I guess I do look suspicious.
まあ疑われるのも無理はないか。(ウォルター)

Sit down. Don’t take this personally.
座って。 気楽に聞いてください。(リズボン)

I have to ask these questions.
幾つか形式的な質問をしますので。(リズボン)


2行目と3行目のやり取り、Mr.Mashburn(マッシュバーンさん)と呼ぶリズボンに対し
Walter, please(ウォルターと呼んでくれ)は、
流れとして覚えておきたいセリフです。

初対面同士のやりとりで登場することが多く
マナーとして最初は Mr や Ms をつけて名前を呼んでくれる人に対し
自分がその人物との距離を縮めたい、仲良くしたいという気持ちがある場合、
どこかでウォルターのように「名前で呼んで下さい」と一言添えると
その意思が伝わると思います。

他人行儀な呼び方でなく、ぜひ名前で呼んでくださいね、というわけです。

逆に自分がある人物を Mr、Ms付けで呼んでいて「名前で呼んで」と言われないときは
勝手に名前で呼び始めるのは控えた方が賢明かもしれません。

私の経験したところでは、相手があまりにも年長の場合や立場が違う場合は
相手から受け入れられる・られないの問題というより
けじめの問題として Mr、Ms 付けの関係がキープされることもありました。

私の場合、具体的にはロンドンで下宿していた先のランドレディで
当時20代だった私が、気安く名前を呼ぶのも確かにおかしいような年齢差(60~70代)があり
私はいつでも“ミセス○○”と呼び、向こうは私を名前で呼ぶという関係でした。

それまでアメリカのドラマや映画もたくさん見ていたので、
「名前で呼んで」と言ってくれないなあ、ドラマとは違うな(当たり前)と思っていましたが
考えてみれば何十歳も年長の人を名前で呼ぶより、
きちんと名字で呼ぶ方がむしろ私の感覚には合っていました。

一人暮らしのランドレディとお茶をいただきながら、他愛もない話をすることはありましたが
そういう時でも discipline「規律、けじめ」を感じさせる雰囲気があり、
それはそれで気持ちが落ち着きました。

逆にアメリカに留学経験のあるクラスメートは、当時、正にその点で悩んでいて
「イギリス人は冷たい、いつまでも距離感がある」とよく言っていましたが
確かにアメリカ人と同じく英語を話す人たちでも、
彼らとは間合いが違うというのは、あるのかもしれません。

でも私はどちらかと言うと、イギリス式の間合いの方が落ち着くタイプで
逆にアメリカやオーストラリアでのフレンドリーさがまぶしかったです。

ですから、こういう(ウォルターとリズボンは自然な流れですが)名前で呼んで、というやり取りも
たまに「え、ホントにいいの?」と内心思う事がありますが(笑)
スムーズに溶け込むには、その環境に合わせる方がトラブルも少ないですよね。

そして don’t take this personally は直訳すると「個人的に受け取らないで」
=「(これから言うことを)あなた個人への攻撃(非難)とは取らないでね」
「悪く思わないで、気楽に聞いて、気にしないで欲しいんだけど」という意味になります。

よく出てくるのは、その人に一般的な注意を促す場合や、
今回のリズボンのように形式的な取り調べ、
その人を心底疑っているわけではないが、仕事として一通りしなきゃならない、
そういう時に相手が不快さを感じる前に先手を打って
「あなたへの非難ではないから、どうか気にしないで」というわけですね。


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