ザ・メンタリスト シーズン3 第8話より:

pigeon toed
内またの


珍しく事件がなく、ヒマをもてあましていたジェーンはある日、
フルーツの屋台に買い出しに出かけ、何者かに拉致されてしまう。

ジェーンの拉致に気づいたCBIは、ただちに現場に向かうが
彼の居場所を特定する手がかりは無い。

一方、拉致されたジェーンは監禁先で若い女性に銃を向けられ
自分を覚えているかと問われる。

それは恐らくかつて霊能者をやっていた時代のクライアントの一人と思われたが・・・。

So what’s the plan, Rachel?
それで君の目的は何だい、レイチェル?(ジェーン)

So you do know who I am.
私の事を思い出したみたいね。(レイチェル)

How many motherless 23-year-olds with a slight pigeon toed stance,
母親を失くした23歳で、少々内また気味、(ジェーン)

and a hint of a New England childhood in their voice do you think I’ve met?
加えてニューイングランド訛りとくれば、君くらいだ。(レイチェル)


pigeon toed は直訳すると「鳩の爪先」、
それが転じて「内またの」という意味になります。

どうも鳩は歩くときに内またで歩くところが、この語の由来のようです。

それでは外また、いわゆるガニ股はというと・・・

duck footed「アヒルの足」、これが「外また、ガニ股」という意味で
こちらは想像がつきやすいですね。

日本では内また気味の女性は可愛らしい、おしとやかなイメージがしますが
それは多分、着物を着た際に、内またの方が裾が乱れず、綺麗な所作と見えるところから
日本独特の感覚として今も受け継がれているように思います。

ところがこのおしとやかな歩き方は、あまり海外では好まれず
子供のうちに矯正される事が多いようです。

ジェーンもこのシーンでレイチェルの特徴として挙げているので
大人の pigeon toed は、結構珍しいのかもしれませんね。

日本人が内またを可愛らしいと捉えるのは、着物文化に即した背景もあると思いますので
外国の基準を気にする必要はないと思いますが
ただ、私の知人のお母さんも若い頃から内また気味の方で
年齢と共に腰痛や膝痛が生じてきたという話は聞きます。

ですから骨の負担を軽減させるという意味では
(今は着物を着ていた昔と違い、歩道も土では無くアスファルトで固いので)
出来ることなら直した方が良いのかもしれません。

考えてみれば、日本では着物を着て土の道を歩いていた時代でも
ヨーロッパには既に骨に響きそうな石畳の道があったでしょうから
pigeon toed に対する捉え方の違いは、そういう事も関係しているかもしれませんね。



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