ゴシップガール シーズン1 第12話より:

not have the heart to~
~する気になれない、~するに忍びない


ダンの友人・ヴァネッサはこのところ、自主制作映画の撮影に取り組んでいる。

彼女のアパートの家賃を払うため
その作品をコンテストに応募して、賞金をゲットするのが目的というが
題材にされているダンは、家庭内がゴタゴタしており少々困惑気味。

ついに妻・アリソン再び別居する事になり、傷心の父・ルーファスは
彼女が家を出て以来、ずーっと暗い曲をギターでかき鳴らしていて
こんな情景を撮影したところで
とてもヴァネッサの作品が良い物に仕上がるとは思えない。

ヴァネッサも家に響く暗い旋律に気づき、何があったのかダンに尋ねるのだった。

Yeah, I think it’s a biopic.
父さんの自伝映画らしいな。(ダン)

Try listening to that for three weeks straight.
もうあれを3週間、聞き続けてるんだぜ。(ダン)

But before christmas, my dad hadn’t finished a song in years,
けどクリスマス前までは、父さんは何年も曲を書き上げてなかったんだ、(ダン)

so I really don’t have the heart to ask him to stop.
だから止めて欲しいなんて言う気になれなくて。(ダン)


biopic「伝記映画」、biographical picture の略です。

straight「その間ずっと、連続して、途切れずに」、
ここでは three weeks straight「3週間ずっと」ということで
つまりダンのお母さんは、3週間前に出ていったと推測できます。

in years 「何年も、長年」。

ルーファスはミュージシャンゆえ、心にずしんと来る出来事があると
創作意欲が湧くんでしょうか。

それとも妻と別居になった心の痛手を紛らわすためなのか?
分かりませんが、普段の彼とは異なる様子であるようです。

そのためダンは don’t have the heart to ask him to stop(止めてと言う気になれない)
と言っています。

not have the heart to~ は「~する気になれない、~するに忍びない」ということで
息子の目から見ても、父が衝撃を受けているのが明らかなので
暗い曲だけど(汗)我慢しているようですね。



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