映画「セント・エルモス・ファイアー」より:

break away
(関係を)断ち切る、離脱する、(ある部品が)壊れて外れる


ずっと思い続けていたレズリーと一夜を共にし舞い上がるケヴィン。

だが一緒に暮らそうという彼の提案をレズリーは撥ね付ける。

レズリーはケヴィンがただのイメージで彼女に恋をしているだけであり
自分もアレックを忘れたかっただけだと、冷静にこの関係を分析するのだった。

Sex isn’t love.
セックスは愛じゃないのよ。(レズリー)

What’s that mean?
どういう事だい?(ケヴィン)

That means you were there with all these feelings tied up in a box with my pictures.
つまり、あなたは箱に詰まった私の写真に心を奪われてただけ。(レズリー)

And I needed to break away from Alec.
で、私はアレックを断ち切りたかった。(レズリー)


tied up 「縛り付けられる、拘束される、釘付けにされる」。

ケヴィンの部屋には、密かに彼が撮りだめたレズリーの写真が詰まった箱があり
それを彼女が見てしまったことから出たセリフだと思います。

そして break away は「(関係を)断ち切る、離脱する、(ある部品が)壊れて外れる」。

“名も知らぬ女たちとの軽い浮気”をしまくっているアレックに
たった一度のケヴィンとの一夜を責められ、ケンカ別れしてしまったレズリー。

その酷い思い出を断ち切りたかった、忘れたかったということで
break away のイメージとしては「ある状態から脱出する、慣習などから(強引に)離脱する」
といった感じでしょうか。

ただ away「離れる」のではなく、break「(絆、関係を)壊して」離れるわけなので
そこにその人自身の強い意志が感じられます。

まあ、個人的にはいかにも尊大そうなアレックのどこがいいのか、全く分かりません(笑)。

家柄と財力は確かにある人ですが・・・レズリーちゃん、苦労しそう(いや、すでにしている)。

このレズリーを演じるのはアリー・シーディ、ショートカットが似合う80年代のアイドル女優で
「愛という名のもとに」では鈴木保奈美が演じた役どころだと思われます。

美人で賢い優等生、政治家の妻にはピッタリという感じで
真珠のネックレスにパステルカラーのツーピースを着て、
夫の選挙キャンペーンに奔走する姿が浮かぶようなキャラクター。

一方のケヴィンは文筆業で身を立てようとしている文化系男子なので、
まあちょっと人生の方向性は違っていそうな二人です。

レズリーはそのことをしっかり自覚しているんでしょうね。



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