映画「ミート・ザ・ペアレンツ」より:

how come
一体どうして、何で


恋人パムの父・ジャックは猫を飼っており
家族中がその猫・ジンクスを猫可愛がりしてるが
実はグレッグが猫が苦手。

それを悟られないよう、ジンクスに接していたのだが
ついパムが口を滑らせて、グレッグの猫嫌いがジャックに知られてしまう。

無類のネコ好きのジャックは、
犬派だというグレッグをチクチクと攻撃し始める。

Greg, how come you don’t like cats?
グレッグ、なぜ猫が嫌いになったんだ?(ジャック)

I don’t not like cats… I just… I just prefer dogs.
猫嫌いというわけでは・・・。ただ・・・どちらかというと犬の方が。(グレッグ)

I mean, I’m just more of a dog kind of… you know.
その、猫よりは犬派というか。(グレッグ)

You come home, they’re wagging their little tails, happy to see you.
家に帰ると、尻尾を振って喜んでくれたりしますし。(グレッグ)

You need that assurance, do you?
つまり媚びを売って欲しいわけか?(ジャック)

You prefer an emotionally shallow animal?
単純な動物の方が好きなのか?(ジャック)


how come は「一体どうして、何で」という意味で
why とほぼ同義でありますが、why が「物事の理由」を尋ねるニュアンスなのに対し
how come は「今の状況に至ったわけ、一体どうしてそうなったのか」
「本当ならそんなはずは無いのに、なぜなのか?」を尋ねるニュアンスとなります。

ここでは「(あんなに可愛い猫を嫌いだなんて)一体どうしてそうなった?」と
グレッグが猫嫌いなのが信じがたい、だからそのわけが知りたい、という感じです。

これがもし why だったら単純に「何で猫が嫌いなの?」と
猫が嫌いなこと自体に、何の驚きも引っかかりも感じないニュアンスとなるため
きっとグレッグもしどろもどろになる事はなかったでしょう(笑)。

wagging「(体の一部分を)上下左右に振る」。

assurance 「保証、(人を安心させる)言質、(何かを)請け合う」。

You need that assurance(君にはその類の保証[自信付け]が必要か)
=「媚びを売って欲しいか」。

shallow 「浅い、深みがない、浅はかな」。

これで何だか、人間的に浅いと言われた気分になるグレッグ。

デ・ニーロ演じるジャックの意地悪さが絶妙です(笑)。



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