映画「ラッシュ / プライドと友情」より:

with time
時間と共に、時がたつにつれ


ニキが危険だから中止しようと主張した、雨の中のグランプリで
彼はレース中に大事故に見舞われる。

集中治療室で死の淵をさまよい続けるニキの病状を聞く毎に
事前に中止を提案していた彼を弱虫呼ばわりし、
レースを強行するよう皆を煽ったジェームスは罪悪感にさいなまれていた。

だが誰もがニキの死を覚悟していたその日から、
わずか数十日で彼はレース場に姿を表す。

その知らせを聞き、どうしても一言ニキに謝りたかったジェームスは
フェラーリのピットに飛んでいくが
生々しい事故の傷跡が残った彼の容貌に、思わず表情を失ってしまう。

It’s that bad, huh?
そんなに酷いか、うん?(ニキ)

No.
いや。(ジェームス)

In hospital I asked them straight,
病院で率直に聞いたんだ、(ニキ)

no bullshit, how bad my appearance would be.
下らんお世辞抜きで、どのくらい酷いかってね。(ニキ)

They said with time it would be fine.
皆、時間たてば良くなるだろうと言った。(ニキ)

But it won’t.
けどそれは無いな。(ニキ)

I can tell, seeing your reaction.
君の反応を見たら分かったよ。(ニキ)

I will spend the rest of my life with a face that frightens people.
私はこの恐ろしい顔で残りの人生を生きる事になったんだ。(ニキ)


bullshit「たわごと、戯言」、no bullshit「お世辞抜きで」。

そして with time は「時間と共に、時がたつにつれ」。

傷の治り具合、または失恋の傷が癒えるまでに“時間が必要”と言ったりしますが
そういう時にに使えるのが with time かなと思います。

または Time heals all wounds(全ての傷は時が癒す) という言葉もありますが
こちらは精神的な傷に使われる事が多いかもしれません。

I can tell「分かる、気づく、察せられる」。

I can tell~ は、周囲の状況や様子からある事が察せされる、
雰囲気で何となく分かるよ、という時に使われます。

誰かに何かをはっきり“教えてもらって分かる”のではなく、
“自分なりに察して分かる”という意味になるので、
周囲の空気を読むのが得意な日本人にとっては、
そのニュアンスを伝えられる便利な言葉かもしれませんね。

ジェームス・ハントは当時から美男子と言われており
その容貌も人気に一役買っていた人だったので、
ニキの痛ましい姿は衝撃だったろうと思います。

もしこの傷を負うのが逆だったら、もしジェームスの方だったらば
彼はニキのように堂々と人前に出られたかどうか、見ていて考えてしまいました。

ひたすらニキの精神力の強さが感じられるシーンです。


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