ザ・メンタリスト シーズン5 第19話より:

kiss the(one’s) ring
敬意を払う


街の権力者、ホリス・パーシーの事件はまだ解決の糸口が見えない。

ジェーンはさらに手がかりを得るべく
パーシーが支配していた街のバーに立ち寄る。

カウンターで飲んでいた彼の息子は、
ジェーンの姿を見るなり、そそくさと帰ってしまう。

Hey. Set you up with another sarsaparilla? On the house.
あら。またルートビアを飲みに来たの? おごるわ。(バーの女の子)

Ah. Who’d say no to that?
じゃ、遠慮なく頂こうかな?(ジェーン)

I’m gonna get going. Agent Jane.
俺はもう行かないと。ジェーンさん失礼。(ホリスの息子)

See you around.
じゃあまた。(ホリスの息子)

Sure thing, Mr.Percy.
ええ。 パーシーさん。(バーの女の子)

Mr.Percy? Very formal.
パーシーさん? 堅苦しいんだね。(ジェーン)

Uh, well, you know, it pays to kiss the ring.
ええまあ、敬意を払っておいて損はないもの。(バーの女の子)

So, you cracked your case yet?
それで、事件は解決出来そう?(バーの女の子)

Cracked, uh, not likely.
解決ね、うーん、全然だめ。(ジェーン)


sarsaparilla「熱帯植物サルサパリラ、その根から出来た炭酸飲料(ルートビア)」。

on the house「店のおごり」。

it pays to~「~しておいて損はない、~は自分のためになる」。

そして kiss the(one’s) ring は直訳すると「(その人の)指輪にキスをする」
そこから「敬意を払う」。

元はローマ法王に謁見する人々が、教会への敬意を示すために
法王の指輪(神の威信の象徴)にキスをする習慣から来ているそうです。

kiss~「~にキスする」というと、kiss my shoes とか kiss my ass とか
結構屈辱的な、相手を屈服させるような表現があります。

kiss the ring は上記よりは上品なものでしょうが
この表現にもどこか屈服せざるを得ないような、有無を言わさないような
若干強引なニュアンスがあるかもしれませんね。

事実、パーシー家というのはこの街では絶対権力者の一族で
(落ちぶれている事を知らない)住民は、彼らに気を使っている様子が伺えます。


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