ザ・メンタリスト シーズン5 第22話より:

you are killing me
(あなたに)うんざりする、イライラする


ジェーンはついに、レッド・ジョンの可能性がある容疑者を7人まで絞り込む。

それはここ数日、CBIの通常の捜査のかたわら、寝ずに考え抜いた容疑者で
必ずその中にレッド・ジョンがいると確信を持てるものであった。

ジェーンはその事をリズボンにも報告するが
わざと彼らの名は明かさず、朝から彼女をイライラさせる。

We’re close. Very close.
(レッド・ジョンに)かなり近づいた。すごく。(ジェーン)

(中略)

First I need to sleep.
けどまずは寝ないと。(ジェーン)

No, first you need to tell.
駄目よ、まずは教えて。(リズボン)

I haven’t slept in a week, Lisbon.
もう一週間も寝てないんだよ、リズボン。(ジェーン)

I am beat. I need to sleep.
クタクタだ。 寝ないと。(ジェーン)

Come on! You are killing me!
もう! じらさないで!(リズボン)

Just gonna take a little rest here.
ほんのちょっとだけ休むよ。(ジェーン)


I am beat「クタクタだ、死ぬほど疲れた」。

beat には「叩く、(相手を)負かす」などの他に
「(人を)くたくたにさせる」という意味があり、I am beat はそれに由来する言葉です。

そして you are killing me は「(あなたに)うんざりする、イライラする」。

直訳すると「あなたは私を苦しめている」、kill とくれば「殺す」ですが
他にも「勢いをそぐ、静める、苦しみや苦痛を与える」といった意味があります。

また ing が付くということは「苦しみ・苦痛が進行中」であり
イメージとしては“真綿でジワジワ首を絞められる”感じがピッタリな気がします。

瞬間的に痛い!苦しい!ではないけど、鬱陶しい、息苦しい、もやもやする・・・
それらの感情を相手にぶつけるフレーズだと思います。

ですから you are killing me は場面によって訳が変わってきます。

ここでは容疑者の名前をもったいぶるジェーンに対して you are killing me! なので
「じれったい、早く教えて!」=「じらさないで!」となります。

これが例えば優柔不断な友人が相手であれば
「いい加減にして!(早く決めて!)」の場合もあるし
「イライラするなあもう!」という場合もあり得ます。

でも kill は実は「苦痛」だけでなく、
良い意味で「やられた、圧倒された」という意味で使われる場合もあるので
どちらなのかは前後の文脈で判断する必要があります。


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