モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン2 第2話より:

take (the) minutes
議事録を取る


楽団の休日を利用して、楽団員たちのミーティングが開かれ
ヘイリーも議事録を記録する係としてそこに駆け付ける。

ロドリゴの助手がミーティングに来たことで、
他のメンバーは経営陣への告げ口を警戒するが
シンシアのとりなしによって、話し合いは進められる。

Make sure you get all this down.
この話し合いを全部メモっとけよ。(ボブ)

Easy, Bob. Hailey isn’t a spy.
落ち着いて、ボブ。 ヘイリーはスパイしに来たんじゃない。(シンシア)

She’s here taking minutes ’cause I asked for the help.
議事録を取ってくれるのよ、私がお願いしたの。(シンシア)

(中略)

They rejected our terms.
こちらの提案は却下された。(シンシア)

They’re sticking to the rollbacks.
向こうの要求は変わってない。(シンシア)

(中略)

How can they keep crying “poor” when we’ve sold out every show since Rodrigo’s been here?
何で奴らは「金欠」と言い続けるんだ、ロドリゴが来て売上は増えたのに?(ボブ)

Well, they say subscriptions have dropped off.
定期会員は減ったの。(シンシア)

Let’s face it. Our audience is dying out.
もう妥協しましょうよ。 お客は減る一方なんだから。(楽団員)

We should just take what we can get.
今取れる分を取るべきよ。(楽団員)


get down「書きとる、書き記す、メモを取る」。

easy(落ち着いて、気を静めて)、
感情がヒートアップしてきた人をなだめる際に、よく使われる言葉です。

そして take (the) minutes は「議事録を取る」。

パっと見た字面だと“時間をはかる”みたいな事かと思いきや
実は minute には「議事録」という意味があり、その意味で用いられています。

reject「(提案等を)却下する、拒絶する」。

stick to~「~にこだわる、~に固執する」。

rollback「後退、巻き戻し、(物価、価格等の)引き下げ」。

They’re sticking to the rollbacks(彼らは[コストの]引き下げに固執している)
=「向こうの要求は変わってない」。

subscription「定期購読、購読予約、(チケット等の)定期購入会員」。

drop off「落ちる、外れる、下車する、少なくなる」。

let’s face it「現実を見ましょう、事実に向き合おう」。

ここでは「“客(売上)が減っている事実”に向き合おう」
=「妥協しよう」という意味になっています。

dying out「朽ちていく、すたれていく、立ち消えていく」。

楽団の将来に希望が見えなくて、悲しくなるようなミーティングですが
良い音楽を提供するだけでは、生き残れない現実があるようです。

と、そういう私もクラシックのコンサートに自腹で行った事はありません。

まず第一にやっぱりチケットが高くて、ふらりと行こうか、とはなりません。

サントリーホールとか、お洒落して行ってみたいですが
夫婦で行けば諸々で数万円の出費は覚悟しないとなりません。

近頃はポップスやロックのライブでも、
外国のアーティストだとチケット代は5,000~1万円は当たり前で
昔(独身時代)ほど行けなくなってしまいました。

それこそデペッシュ・モードの来日公演なんて
アリーナ席でも5,000円とかでしたが、今なら倍くらいかもしれませんね。
(最近「ゴースト・イン・ザ・シェル」という映画で、
久々に彼らの曲が聞けて嬉しいです、カバーみたいですが・・・)

でも少しづつでも皆で支えていかないと、
消えてしまうかもしれない芸術があることはもっと意識して
出来る貢献はしていかなきゃなと思いました。


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