モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン2 第7話より:

fly on the wall
(人に気づかれず)こっそり観察する人


トーマスは後世に名を残すような傑作の交響曲を書き上げるべく
自室の籠っている。

この様子をビデオで記録するためクラシック専門ラジオ局のDJ、
ブラッドフォードを呼び寄せるが、彼の間の悪い撮影ぶりが気に障り
トーマスはキレてしまう。

Maestro, wake up.
マエストロ、起きて下さい。(ブラッドフォード)

What the hell, Bradford?
一体何なんだ、ブラッドフォード?(トーマス)

You told me not to let you fall asleep.
寝ないように見張って欲しいとおっしゃったので。(ブラッドフォード)

I know I did, but, you’ve got to know the difference between a man unconscious and a man subconscious.
確かに、だが君は睡眠と瞑想の違いくらい分からないのか。(トーマス)

You were snoring.
イビキをかいてましたけど。(ブラッドフォード)

(中略)

Uh, you know darling, this is just not working for me.
全く、これじゃ仕事にならんよ。(トーマス)

When I asked you to be a fly on the wall,
君に記録をしてくれとは言ったが、(トーマス)

I didn’t expect you to be a fly in my fucking piano!
邪魔をしろとは言ってない!(トーマス)


fall asleep「寝入る、眠り込む」。

unconscious「意識を失った、意識不明の、気絶した」。

subconscious「潜在意識、潜在意識下の、ぼんやり意識のある」。

conscious「顕在意識、意識して、意識的な」に
否定を表す un がつくと unconscious「意識不明の」、
sub「副~、~下の、従属の」がつくと subconscious「潜在意識」。

ここでは unconscious は「寝ている状態(意識がない)」を
subconscious は「瞑想中(ぼんやり意識はある)」という意味で使われています。

snore「いびきをかく」。

トーマスはいびきをかいていたようなので、まあ寝てましたよね(笑)。

そして fly on the wall は直訳すると「壁に止まった蠅」、
そこから転じて「(人に気づかれず)こっそり観察する人」となります。

誰も壁でジッとしている蠅など気にも留めない、
そんな風にある意味で気配を消して、その場を観察したり、人の話を聞いている、
といった感じでしょうか。

I didn’t expect you to be a fly in my fucking piano!
(ピアノにたかる蠅になれとは言ってない!)=「邪魔をしろとは言ってない」。

トーマスは、自分の創作の邪魔にならないように撮影して欲しいのに
不器用なブラッドフォードが思い切り視界に被ってくるので、イライラしてしまいます。

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