モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン3 第6話より:

hand over the baton
(大切な物を)譲り渡す、受け渡す


ロドリゴとヘイリーはベネチアからNYに戻った。

未だ空中分解のNY交響楽団をまとめるため
ロドリゴは和解を取りつけようと策を練り、強引な手段に出る。

ヘイリーは今や若者からもカリスマ的な人気を得たトーマスに
未だ自分が正規の楽団員になれない事をおどけて話すと
彼から思わぬ叱咤激励を受ける。

Oh, now, come on.
しっかりしろ。(トーマス)

Are we supposed to feel sorry for you or something,
君は僕らに同情でもして欲しいのか、(トーマス)

or you think you’re gonna be handed the baton?
簡単に楽団員の地位が手に入るとでも?(トーマス)

And told, “Look here, she’s a genius. “
「見ろよ、彼女は天才だ」なんて言われて。(トーマス)

No, that’s not what I was looking for.
いいえ、そんな事は思ってません。(ヘイリー)

You know, from what I’ve noticed, you’re a half decent oboe player.
私の見たところ、君は半人前のオーボエ奏者だ。(トーマス)

And that’s the story.
それが現実だ。(トーマス)

Maestro, with all due respect,
マエストロ、お言葉を返すようですが、(ヘイリー)

I’ve just been doing what my conductors have been telling me I should do,
私は指示に従ってきただけです、(ヘイリー)

which is basically be their assistant or be fired, so…
助手をやれと言われたりクビになったり・・・(ヘイリー)


supposed to~「~することになっている、~のはずである」。

そして hand over the baton は直訳すると「バトンを手渡す」
そこから転じて「(大切な物を)譲り渡す、受け渡す」。

you think you’re gonna be handed the baton?
(君は自分が地位を譲られる[バトンを渡される]と思っているのか?)

genius「天才、非凡な才能を持つ人」。

half decent「そこそこの、そう悪くはない、半人前の、それなりの」。

decent「まともな、きちんとした、ひとかどの」、half「半分」ということで
一流とは言えないが及第点である、といった意味です。

with all due respect「お言葉を返すようですが、恐れながら、失礼ながら」

トーマスは最初のうち、楽団の指揮者をクビになってやさぐれていたのに
今では新境地を切り開いて、いきいきとしています。

それはいくつになっても何かに挑戦して勝ち取る、
その気持ちを持ち続けたからこその快挙。

まだまだ若いヘイリーにもそういうガッツを持て、と言いたいようです。


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