スタートアップ シーズン1 第1話より:

put an end to~
~を終わらせる・終止符を打つ、~をやめにする


「スタートアップ」は、Amazon UK制作のドラマで
あの「シャーロック」のワトソン役でお馴染みのマーティン・フリーマンが
FBI捜査官・ラスク役で出演しています。

ストーリーは、優秀な女性SE・イジーが開発した
世界を変える仮装通貨、ジェンコインの利権を巡ってエリート銀行マン・ニックと
ハイチ系マフィア、そしてFBI捜査官が三つ巴の攻防を繰り広げるというもので
革ジャケットを着たワトソン氏のハードな演技が見られます。


コンピューターの天才が世界の富を操ろうとする点では「MR.ROBOT」とも似ていますが、
「MR.ROBOT」では現実の通貨をハッキングで手に入れようとするのに対し
「スタートアップ」では通貨そのものをコンピューターで生み出そうしています。

天才SE・イジーのジェンコイン構想に興味を惹かれ
個人的に出資を申し出るのが、エリート銀行マンのニックなんですが
彼の出資金は実はマフィアの裏金で・・・という
初回からスリリングな展開になっています。

イジーは当初、ニックの勤める大手銀行に
ジェンコインのアイディアをプレゼンに行くのですが
ニック以外の銀行員には、その可能性を理解してもらえず・・・。

Uh, sorry, is it like PayPal?
それはその、ペイパルみたいなもの?(銀行員)

No, PayPal is an online payment system.
いいえ、ペイパルは決済システムです。(イジー)

(中略)

Here’s what’s up, folks always saying that money corrupts people.
よく言いますよね、お金は人をダメにすると。(イジー)

But what everyone fails to recognize is that people corrupt money.
でも人もお金をダメにするんです。(イジー)

Gencoin can put an end to that.
ジェンコインはそれに終止符を打つ。(イジー)

It offers more stability, security and anonymity than any digital currency out there.
他の通貨より安定性や匿名性が高いんです。(イジー)

And it works?
運用は問題なく?(ニック)

Still in beta, but it works.
ベータ版ですが、問題ありません。(イジー)


Here’s what’s up「つまりこういう事です、どういう事か説明しましょう」。

少し込み入った話をする際に「今から説明するからよく聞いてね」といった感じの
前置きの言葉です。

corrupt「堕落する、不正を働く、腐敗する」。

recognize「認める、認知・認識する」。

what everyone fails to recognize is that people corrupt money
(皆が認識出来ていないのは、人がお金を腐敗させること)
=「人もお金をダメにする」。

そして put an end to~ は「~を終わらせる・終止符を打つ、~をやめにする」。

これまでお金が人をダメにし、人もお金をダメにしてきたけれど
ジェンコインはそれらの原因を取り除くアルゴリズムを備えているので、
決して人々の思惑で腐敗しない、世界中の人が使える
安全で信頼性の高い通貨になり得ると言っています。

stability「安定性、不動性」。

anonymity「匿名性」。

銀行員ニックの父は、ヤクザな世界に生きている人で
この父からもうすぐ自分は捕まりそうだから・・・と預かったお金を
(父から足が付かない金だと聞かされていた)
ジェンコインの原資に充ててしまいます。

でも実はそれはハイチ系マフィアの絡んだ危ないお金。

ニックの父を逮捕まで追い込んでいるのがFBI捜査官・ラスクなんですが
彼はその金の半分を自分に寄越せと、裏でニックの父を脅しているので
ただの真面目な捜査官ではなさそうです。


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