エンパイア 成功の代償 シーズン1 第7話より:

you might want to~
~した方がよいだろう、~するといい


ジャマルが18歳の頃、同性愛のカモフラージュのためにルシウスから強制され
偽装結婚していた元妻が、ジャマルの娘と称する幼子を連れてくる。

母親は子供をエンパイア本社に託して失踪してしまい、母親が見つかるまでの間
スタッフと家族皆で幼子の面倒を見ることとなる。

ジャマルは婚姻中に、一度だけこの女性と関係を持っているため
子供が自分の子でないとは言い切れない。

そしてこれらの事が火種となり、恋人マイケルとは別れてしまったのだった。

You know, Becky’s been taking care of your daughter.
ベッキーがずっと子供の世話をしてくれたんだぞ。(ルシウス)

You might want to thank her for that.
彼女に礼は言っておけよ。(ルシウス)

What makes you so sure she’s my daughter?
何であの子が俺の娘だと言えるんだ?(ジャマル)

You were married to her mother.
子供の母親と結婚してたじゃないか。(ルシウス)

Our marriage was a sham. You know that.
あれは偽装結婚だった。知ってるだろ。(ジャマル)

Quit being so dramatic. I did it to try and protect you.
大げさに騒ぐな。 お前のためを思ってした事だ。(ルシウス)

(中略)

Michael left.
マイケルにはフラれた。(ジャマル)

Yeah, I heard. Sorry.
聞いたよ。残念だったな。(ルシウス)

Please.
良く言うよ。(ジャマル)

Okay, I’m not sorry he’s gone. I am sorry that you’re not happy.
ああ、確かに残念とは思ってない。 だがお前がつらいのは分かる。(ルシウス)


you might want to~ は「~した方がよいだろう、~するといい」。

意味合いとしては you should~「~すべきだ」とほぼ同じですが
それよりも柔らかく、押しつけがましくない言い方ですので、ぜひ覚えておきたいものです。

学校では「~すべき、~しなさい」の意味で should と習ったので
すぐにそれが頭に浮かびますが、実際言われる方からすると should は命令的で高圧的、
人によってはカチンと来る場合もある強い言葉です。

ルシウスにとってジャマルは息子ですが、それでも you should でなく
you might want to と言っていますね。

つまり親子であっても大人同士の会話では you should はあまり使わない、
そのくらい強い言葉、反発を招きかねない言葉なのかなと思います。

you might want to~ は直訳すると「あなたは~したいかもね」ですが
意味は「~したらどうですか、~した方がよいんじゃないの」となります。

これと似たものに I wouldn’t mind~「よければ~したい」があります
「本を読みたいか?」と聞かれて答える中段のジェーンのセリフ)。

これも I wouldn’t mind it(私はそれでも構わない)=「そうしたい」という意味で
I want~ と意味的には同じですが、もっと柔らかく遠まわしな表現です。

英語は直接的ではっきりストレートな言語、というのは実は幻想で
やはり日本語と同じように、丁寧で品のある言葉遣いもあるものです。

私たちは英語のネイティブでない事は伝わるでしょうから、
あまり神経質になる必要もないと思いますが、
出来れば品のある言葉遣いも学んでおくと、自分のためになるかなと思います。

sham「見せかけの、いんちきの、ごまかしの」。

マイケルにフラれたと聞きルシウスが残念がると Please と言うジャマル。

これは「わざとらしい」という意味の Please、
見え透いた芝居は結構、バカにするな「頼むぜ」という感じでしょうか。

この感覚は日本語の「頼むよ全く・・・」とかなり似ている気がしますね。


※「エンパイア 成功の代償」は Amazonプライムで視聴出来ます。


怪物的サービス、Amazonプライムをフル活用した英会話学習法 >>



ゆるく学ぼう!海外ドラマで英会話