ママと恋に落ちるまで シーズン7 第24話より:

close the door on
(物事を)締めくくる、(先の展開を)防ぐ・妨げる


マーシャルとリリーに息子・マーヴィンが誕生し、
彼らは新しい家族の形を作りつつある。

今までのように仲間の恋バナにも付き合えず
置いてけぼりを食らったようでテッドは寂しさを感じている。

自分も家族が欲しいと愚痴るテッドに
ロビンはヴィクトリアに連絡を取るようすすめ、
もしかしたら彼女は婚約解消しているかもしれないと期待を持たせる。

そして勇気を出して彼女に連絡を取り、久々にお茶でもしようと待ち合わせると
ヴィクトリアは何とウェディングドレスを着て現れる。

Why are you in a wedding dress?!
何でウェディングドレスを?!(テッド)

Well, I’m sort of supposed to get married today.
それが私、何て言うか、今日結婚するっていうか。(ヴィクトリア)

All your friends and family are waiting for you in some church right now?!
正に今、君の家族や友人がどっかの教会で待ってるってわけ?!(テッド)

Well, not all. We had five last-minute no-shows.
まあ全部じゃないけど。 5人はドタキャンだから。(ヴィクトリア)

(中略)

I was tempted to leave Klaus for you last fall.
去年の秋頃は、クラウスと別れようか迷ってた。(ヴィクトリア)

The only thing holding me back was the Robin of it all.
でもロビンの件があったから思いとどまった。(ヴィクトリア)

I know, and you were right, but that’s all over now.
ああ、確かに君が正しかった、でももう全て終わったよ。(テッド)

(中略)

I’ve got a car outside if you’re ready to drive off into the sunset together.
外に車を止めてあるから、これから夕日を見にドライブに行けるわ。(ヴィクトリア)

But if you don’t feel the same way,
でももし私と同じ気持ちでないなら、(ヴィクトリア)

if you’ve closed the door on us, just say the word and I’ll go.
もう可能性がないならはっきり言って、そうしたら私は立ち去る。(ヴィクトリア)


sort of~「~みたいな、まあまあ、一種の」。

be supposed to~「~するはず、~することになっている」。

I’m sort of supposed to get married today(私は今日結婚することになっているみたいな)。

sort of~ は、ハッキリ言いにくい事を告げる時に
「~みたいな・・・」と真実をぼかす意味で使う事があり、彼女の場合もそんな感じがします。

last-minute「直前の、間際の」。

no-show「約束がありながら来ない人、連絡もなく来ない人」。

last-minute no-show(間際になっても来ない人)=「ドタキャン」。

I was tempted to leave Klaus for you last fall
(昨秋はあなたのためにクラウスと別れる誘惑にかられた)=「別れようか迷ってた」。

hold someone back「行動を抑制する、遠ざける、引き留める」。

The only thing holding me back was the Robin of it all
(私を引き留めるただ一つの事はロビンの諸々だった)。

ride/drive/walk off into the sunset「(物語を)ハッピーエンドで締めくくる」。

字幕では ride/drive/walk off into the sunset は
文字通り「(馬や車や徒歩で)夕日に向かって進む(夕日を見に行くドライブ)」と
なっていますが、実はもっと深い意味があるフレーズのようです。

映画のラストシーンで夕日に向かっていく光景は
先の希望や幸せを暗示させるもの、つまり“めでたしめでたし”とか
“その後、二人は幸せになりましたとさ”といった
一つの物語の美しいエンディングを意味するものであり
ride/drive/walk off into the sunset も「ハッピーエンドで締めくくる」
という意味があるようです。

ということは、ヴィクトリアがここで本当に期待しているのは
このまま結婚式を抜け出してテッドと幸せになることであり
彼女の想いをテッドも察している、そんな感じでしょうか。

だからこそ彼は即答が出来ないし、続くヴィクトリアのセリフも真剣です。

そして close the door on は「(物事を)締めくくる、(先の展開を)防ぐ・妨げる」。

「人の鼻先でドアを閉める」とはつまり「終わった事とみなす、その先はないことを示す」
=「(物事を)締めくくる、(先の展開を)防ぐ・妨げる」。

if you’ve closed the door on us, just say the word
(私たちの恋をもう締めくくったのなら、そう言って)=「可能性がないなら言って」。

これはテッドとしては逃げ場のない選択を迫られていますよねえ。

彼女を車で連れ去れば、多分結婚ということになるでしょうし
ノーと言うなら、今度こそ永遠に彼女を失います。

シーズン7の終わりは、テッドの大きな選択で幕を閉じます。


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