スーパーエルマーを試聴した感想
TOEICのスコアアップに威力を発すると評判のリスニング教材、
「スーパーエルマー」を試聴してみました。
スーパーエルマー公式サイト >>
「スーパーエルマー」には独自の英語力アップのためのメソッドがあります。
その独自メソッドとは、具体的には
1.「語順の問題」の解決
2.ネイティブ思考法の養成
3.ネイティブに近い発音
を1日1時間、300日で身につけるために開発されたものです。
まず1の「語順の問題」の解決ですが、
そもそも「語順の問題」とは何かと言いますと
英語を日本語に置き換えて意味を理解しようとすること(返り読み)
それを解決しようということなのです。
返り読みとは、英文を読んだり聞いたりした時に
その英文を理解するために、
何度も同じ文章を行ったり来たりして読み返す行為のことです。
これがクセになっていると
一度で理解できる人に比べて、2~3倍の時間がかかってしまうので
TOEICのリーディングセクションで時間切れになってしまったり、
ビジネス上の英文書のやり取りなどが追いつかないといった
困ったことが起こってきます。
「返り読み」は私もあなたも無意識にやっている?
とはいえこの「返り読み」は
実は多くの日本人が無意識にやっていることでもあります。
それはなぜかというと、例えばこんな文章があった場合、
I was eating a cake which my mother bought me this morning.
多くの日本人はこんな風に意味をとらえるのではないでしょうか。
私は、今朝母が買ってくれたケーキを食べていました。
これで正解、学校の先生もマルをくれるはずです。
しかしこの答えを導きだすには
先ほどの英文を並べ替える必要があったはずです。
私もあなたも、無意識に頭の中で
こんな風に並べ替えをしたのではないでしょうか?
英語と日本語では名詞や動詞の並びが違うため、
どうしてもこんな風に並べ替え(返り読み)をしてしまうわけです。
それでも意味が分かるのだからいいじゃないか、と思われるかもしれません。
確かにこういった短い文章なら、返り読みで意味を理解しても構わないでしょうが
このやり方では、少し複雑な長文や、早いテンポの会話になると
すぐに限界が来てしまうのも事実です。
つまり自分の英語力をレベルアップしたい、
英検やTOEICのスコアアップを狙いたいと思うなら
返り読みのクセは早めに直した方が良いということになります。
そして、返り読みのクセを解消するための独自メソッドが
「SIM同時通訳方式」というもので、
これは同時通訳者のように
英語の並べ替えをせず、語順のまま理解していく方法のことです。
具体的なトレーニング法は「Hop Skip Jump」と呼ばれる、
3ステップのトレーニング音声を聞くという方法なので
通勤・通学時間を利用したレッスンも可能です。
音声を聞くというと「スピードラーニング」を思い出す方もいるかもしれませんが
この「スーパーエルマー」はさらに内容が高度で緻密です。
例えば一番目の「Hop」では
I was eating 「私は食べていた」/
a cake which my mother bought me 「それを母が私に買ってくれた」/
this morning. 「今朝」
という感じで、一つの文章のセンテンスが区切られて、
英語→日本語の順で流れてきます。
次に「Skip」では、先ほどと同じ文章が
I was eating (無音)/
a cake which my mother bought me (無音)/
this morning. (無音)
と、英語の後に空白の時間があり
この空白の時間で、いま区切られた文章の意味をパッとイメージする練習をします。
そして最後に「Jump」では
今まで聞いてきた英文が、区切りなしでサーッと流れてきます。
I was eating a cake which my mother bought me this morning.
ここで英語の語順通り、練習通りに
意味をパッパッとすぐにイメージして把握できるようになるのが目標となります。
そしてこのトレーニングを行っていくことで
こんな風に、英文を頭から順に理解するという
ネイティブと同じような思考法が出来れば、
つまりそれが、返り読みの克服にもなるというわけです。
ですから「スピードラーニング」がわりと初心者の方向け、
英語に慣れていない方でも安心して取り組める教材だとすると
この「スーパーエルマー」は、中級~上級の方向け、
すでにある程度の英語の素地があって
そこからさらにレベルアップをしたい方のために作られた教材だと思います。
そして2の「ネイティブ思考法の養成」は
まさしく返り読みの克服が、その第一歩となります。
返り読みをしなくなるということは
英語独自の文章構成に、自分が慣れてきた証でもあり
それはそのまま、自分の総合的な英語力強化にもつながってきます。
というのも、英語的な発想で組み立てる文章は
それを身につける以前よりも、自然で分かりやすいものに進歩していきます。
すると、読む・聞く・話す・書く、の全てにその効果が現れてくるので
結果として、総合的な英語力のレベルアップが可能になるというわけです。
スーパーエルマー公式サイト >>
ナチュラルスピードの英語がイライラするほど遅く聞こえるようになる
加えて「スーパーエルマー」にはリスニング力を鍛えるための
独自メソッドも付いているのですが、
これがとてもユニークで、試聴だけでもすぐに自分の変化が分かるものでした。
「ハイパー・スピード・トレーニング」というのがそれで
一つの英文を
1.100%(ナチュラルスピード)
2.150%
3.180%(人間の限界スピード)
4.200%
と段階的に速度を上げて聞いていく方法になります。
これは、早い音声を聞くことで脳を刺激し
動体視力ならぬ、「動体聴力」を鍛えることで
次第にスピードの早い英語のリスニングも、簡単に出来るようになるという訓練法です。
「いきなり早い英語を聞くなんて無理!」と思われるかもしれませんが、
どんな方でもこのトレーニングが行えるよう
音声には工夫が施されていますので、
いきなり初めて聞いても効果が実感できると思います。
本当は、普通は180%が人が話すスピードとしては限界の速さだそうですが
ここではあえて200%まで、トレーニングを行います。
そうすることで「動体聴力」をより鍛え抜き
ナチュラルスピードがイライラするくらい遅く感じる、
という驚くような効果を得ていきます。
私も実際にこの「ハイパー・スピード・トレーニング」を聞いてみましたが
段階的に、トレーニングに最適に調整されたスピードで聞いていくので
ちゃんと200%まで聞き取ることが出来ました。
そしてその後ナチュラルスピードで聞きなおすと
本当に早送りしたくなるくらい、タラタラしゃべっているように聞こえました。
英検やTOEICのリスニング問題がこんな風に聞こえたら
そりゃあ満点取るのが当たり前だな~と思うほどの遅さです。
実際「スーパーエルマー」は、TOEIC対策教材としても
とても人気がありますが、その理由がここではっきり分かりました。
これは多分、自分でCDを早回ししても同じ効果にはならないんだと思います。
というのも普通の人間が話すスピードではあり得ない200%という速さでも
この方法でしっかり聞いていくと、不思議と聞き取れるのを体験したからです。
恐らく、
最適のスピードで、段階的に
これがこのトレーニングの重要なポイントなんだろうと感じました。
もしリスニングを改善したいという中級~上級の方がいらしたら
これは一度体験してみる価値はあると思います。
スーパーエルマー公式サイト >>
明日からでも発音を良くするコツが分かった
また個人的に勉強になったのが「音節・リズム」に関するトレーニングです。
それが3の「ネイティブに近い発音」を自分のものにするために
非常に効果的なことが分かりました。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、
英語圏で「マクドナルド」が通じない、というのがその例です。
日本では「マ・ク・ド・ナ・ル・ド」と6音節になりますが
英語では「マク・ダッ・ナー」と3音節のため
そのまま言っても全く通じないということが起こります。
そこで正しい音節で単語を発音するトレーニングによって
ネイティブに近い、分かりやすい発音が身につくということです。
この英語のリズム・音節が、
ネイティブに通じる英語を話す上で、とても重要だということは
アメリカで活躍するコメディアン、Rio Koikeさんも
同じことをおっしゃっていました。
最初は自分の英語がアメリカ人に通じず、悩んでいたKoikeさんが
最終的に発見した、自分の英語を通じさせるコツが
ネイティブのようなリズムで英語を話すこと
だったという話を聞いていたので
この「スーパーエルマー」の発音を良くする方法は
実践的で理にかなっていると感じました。
ここで説明されている
リズムと音節をつかむヒントは、個人的にとても参考になりました。
というのもこれを知っておくだけで、たぶん初めて接する単語でも
ある程度、リズムと発音の見当がつくようになると感じたからです。
私の場合、この説明を読めただけでも取り寄せたかいがありました。
きっと明日からは、昨日よりも若干発音が良くなるような気がします。
スーパーエルマー公式サイト >>
こちらもよく読まれています
- 1
-
英会話教材のおすすめ度・人気度一覧表
趣味で・勝手に・自腹で、調査した英会話教材、これまでの私のおすすめと本音の総決算 ...
2016/10/16