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ロゼッタストーンを使ってみて、米軍が採用する理由が分かった


以前、ロゼッタストーンはCD-ROM版が無くなり、DL版のみになったと書きましたが、今回そのダウンロード版を入手しました。

まず最初にお伝えしたいのは「ものすごいボリューム!」という点です。

どれほどのボリュームかは、下の動画で見ていただきたいのですが、各チャプター毎にテーマが設けられており、毎回そのテーマに添った内容をレッスンしていく形式で、何と全部で820レッスンもあります!


ロゼッタストーンDL版は全820レッスン、追加料金なしでずっと使える

ロゼッタストーンのDL版は一回買い切り型で、毎月の課金などは無いので、時間を気にせず自分のペースで学習が続けられるのが大きな魅力です。

一応オプションとして、オンラインで生の英会話を話せるプランも付けられるのですが、こちらは教材とは別にコストがかかるサービスで、個人的には、ひとまずDL版だけでも充分にレッスンが出来るので、最初のうちは無くてもOKかなと思います。

ロゼッタストーンDL版のレッスンは

・5段階レベル(1段階につき4チャプター)
・全20チャプター

からなっており、各チャプターには

1.コアレッスン
2.発音
3.語彙
4.文法
5.リスニングと読解
6.読解
7.ライティング
8.リスニング
9.会話
10.復習

の10ステップ×4=40レッスンに

・マイルストーン(各チャプターの総括と復習)

で締めくくる、全41レッスンで終了という流れです。

これが20チャプターということは、全体では820レッスンと、かなりの分量になります。

ロゼッタストーンのコース



とはいえ最初の方は本当に基礎の基礎、A boy / girl からのスタートなので、よほど初心者の人を除いては、手ごたえあるレッスンはレベル2(チャプター5)くらいからでしょう。



ロゼッタストーンはどんな人に向いているか?

ロゼッタストーンの一番上級はレベル5(チャプター17~20)で、私はCASECの判定でTOEICでは800点台というところなんですが、難しくてどうにもならないという事はありません。

ということは恐らく、ロゼッタストーンが適している目安としては、TOEICで700点くらいまでが上限かなと感じます。

それと以前、駐留米軍の人に聞いたところでは、ロゼッタストーンは米軍の語学学習教材としても使われているそうです。

彼らは任務で色んな土地に行き、初めての国の初めての言語にも対応せねばならないわけで、確かにロゼッタストーンは彼らのニーズにすごく合っていると感じます。

正直、最初のレベルはとても簡単で、反復練習が多いので少し飽きるかもしれません。

でもそれは私が英語をある程度知っているからこそで、もし英語に触れるのが全く初めてだったとしたら、この反復練習はとても重要だし、基礎力の要になるはずです。

そういった意味では、私が本当にロゼッタストーンのパワーを実感するのは、自分がほとんど知らない言語、ドイツ語やアラビア語、中国語などのロゼッタストーンかもしれません。



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自分はどのレベルが合っている?ロゼッタストーンの中身を動画で紹介

一体自分がどのくらいのレベルなんだろう・・・そこが気になると思いますので、それぞれのレベルのレッスンの様子を動画でご覧ください。

・レベル1


最初は本当に簡単なところからで、初めての英語の授業を思い出すような感じです。


・レベル2


少しずつ、扱う文章が長くなっていきます。


・レベル3


この辺くらいから、いわゆる「英語の日常会話」っぽくなります。


・レベル4(自分で文字を入力するライティングの様子です)


徐々に難易度も上がります。


・レベル5(自分で文字を入力するライティングの様子です)


打ち込む文章も、どんどん長くなっていきます。


レベル5ともなると、ライティングで打ち込む文章も一度では覚えきれないほどで(笑)、ある程度単語のスペルも出来ていないとクリアするのは難しくなります。

全てのレベルで


1.コアレッスン
2.発音
3.語彙
4.文法
5.リスニングと読解
6.読解
7.ライティング
8.リスニング
9.会話
10.復習

の流れは共通で、レベル4くらいから分量もグッと増えるので、一回の学習量(上記10ステップの1つを終えるとした場合)として、20~30分くらいはかかると思います。



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ロゼッタストーンの発音レッスン

さらにロゼッタストーンでは、発音レッスン機能も充実しており、やろうと思えばかなり細かく突き詰めて練習が可能です。

お手本を真似て発音をすると、自分の発音がグラフとして表示され、ネイティブのお手本との違いが視覚的に理解出来るようになっていて、このグラフの波形をお手本に近づけるように練習することで、発音も上達していく仕組みです。

ロゼッタストーンの発音チェック


私の体感では、ロゼッタストーンの発音チェックの厳しさは、スタディサプリENGLISHを100%とした場合、80%くらいでしょうか、スタディサプリENGLISHの方が判定は厳しいです。

ロゼッタストーンでは、ある程度会話が出来る人なら発音チェックでダメ出しはあまり無いかな?という感じで、コツとしては声を張り気味に、大きな声で元気よく発声すると、よりしっかり判定してくれます。

発音チェックでしっかり認識されていると、下の動画(音声は録音されてません)のように単語が順を追って表示されますので、それで自分の発音がOKかどうかが分かります。



何より一番良いのは、相手が機械だという点で、いくら間違えてもへっちゃらだし、朝から晩まで何時間やっても追加料金もなく、うんざりした顔もされず(笑)こちらの気が済むまで会話の相手をつとめてくれます



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ロゼッタストーンで期待できる効果


ロゼッタストーンは全部で820レッスンもありますから、これを本当に全てやり切ったとしたら、英語力ほぼゼロから始めても、海外旅行やホームステイくらいなら充分こなせるくらいの英語力が身に付くと思います。

どんな教材でも「これ一つで全てOK」というものはありませんが、そんな中でもロゼッタストーンは基礎力を身につける教材としては、かなり優れているという印象で、さすが米軍が使うだけのことはあります。

私がもしこの先、英語圏以外の国の言語をマスターする必要が生じたら、多分ロゼッタストーンを選ぶでしょう。

その一番の理由は「その言語に例え興味がなくても、そこそこ話せるようになりそう」だからです。

英語は興味があるから良いんです、でも例えばドイツ語と言われたら、今のところ私は興味がなく、従って自分からやる気も起きません。

本来なら、この状態で独学でドイツ語を話せるようになるのは難しいはず。

でも何らかの理由で覚えなきゃいけない!

そうなった場合、ロゼッタストーンならば、何とか出来そうな気がするんです。

ロゼッタストーンは写真と音声が多いので、興味や基礎知識がなくても内容は分かるし、他のテキストや参考書を読まなくても理解出来る、そういう工夫がされています。

先ほどロゼッタストーンは米軍でも使われているという話を聞いたと書きましたが、これは正にそういう事ですよね。

彼らにとっては仕事で駐留する国ですから、別にその国に興味があるわけではない、でも日常生活を送れるくらいの言葉はマスターしないと不便

ロゼッタストーンは、こういうニーズにぴったりハマります

実際この話をしてくれた人(アメリカ人)も、ペラペラではないにしろ、日用品の買い物や外食が出来るくらいの日本語は話せていました。

そういうわけで、私が思うロゼッタストーンの凄さは「例え英語が大して好きでなくても、そこそこ話せるようになる」可能性が高い教材ということです。

もちろん英語が好きで興味があるなら、さらに効果が感じられるはずです。

しかし世の中、英語を好き好んで独学する人ばかりではなく、仕事や学業で必要に迫られて仕方なく頑張っている人も多いはずです。

そして実はそういう人にこそ、ロゼッタストーンは向いています

写真や音声を通じて感覚的にレッスンをこなしていく、そうするとある日、パズルのピースがピタッと嵌まるように、ああそうか!と分かる時がきっと来ます。

普通の独学ではそこにたどり着くまでに、ああもう嫌だ止めた!となってしまうんですが、ロゼッタストーンならば、日々のレッスンはゲームのようで、ダマしダマしで気づかないうちにそこまで連れて行ってくれる、そんな工夫がされている稀有な教材だと感じました。



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ロゼッタストーンの価格は妥当か?


ロゼッタストーンの通常価格は27,593円、これは一から外国語のレッスンが出来ると考えれば高くはない金額です。

もし同じ内容を他の方法で実現しようとすれば、お金か手間暇か時間、もしくはその全てが膨大にかかります。

ロゼッタストーンで全てを網羅出来るわけではありませんが、言語の基礎から文法、発音、読解、ライティング、会話練習、これらを自力で方法を探しつつやるのは想像しただけでも大変です。

その点ロゼッタストーンならばそれらを体系的に、レベル順に効率よくレッスン出来る仕組みが揃っているわけですから真面目に取り組めば、ゼロから始めてもこれ一本でかなり上達すると思います



教材にお金を使う価値とは?20年やってきた私の思う事

私は趣味で洋服を作ることがあって、パターン(型紙)から自分でひいて、生地を選んで裁断して縫います。

ファストファッション全盛のこの時代に、わざわざお金と時間をかけてこんな事をするのは「どこに売ってない、自分だけの一着」が欲しいからで、コスト(既製服を買うよりお金も時間もかかります)を考えたら、とてもやってられません(笑)。

独学で英語に取り組むのも、この服作りに似ていて、パターンひきは文法、生地・ボタン・装飾品選びは語彙と発音、裁断・縫製は会話練習。

ひとまず上手下手は置いといて、どれも自力でやろうと思えば、いつかは出来るようになります。

しかしそのためには膨大な練習時間と試行錯誤が要求されます。

服の場合はそれでも「自分だけの一着」を得られる喜びがありますが、「自分だけの英語」ってのはありません。

英語習得に費やした膨大な時間と試行錯誤は無駄ではないでしょうが、教材を使おうと全て自力でやろうと、たどり着くゴールは同じです。

教材を買うには確かにある程度、お金はかかります。

その一方、時間は大幅に節約出来ます。

お金はまた働けば入ってきますが、費やした時間を取り戻す術はありません。

自分の能力を効率良く磨く教材が高いと感じるか、安いと感じるか。

それは、この事をどう考えるか?です。

かけた時間と試行錯誤が、結果に大きく反映されるものなら、人生の時間をしばらく費やすのもありだと思います。

私が自分でコツコツ作る服は「どこにも売っていない一着」「自分で着て楽しむ」これが時間とお金を費やして取り組む意味であり、ゴールです。

英語はどうでしょうか?

「どこにもない私だけの英語」なんて無い(あったとしても誰にも通じない)し「英語が話せるようになった」それがゴールではないはずです。

「英語を話したい」という気持ちの裏には必ず「英語を使ってやりたい事」があるはずで、その英語の先にある事こそ、自分の人生をかけて取り組む本番です。

だからその前に消耗してしまうのは、もったいない。

英語に限らず自分の能力を効率よく磨こうとすると、学校に通ったり教材を整えたり、お金はかかるものです。

またまた自分の話で恐縮ですが、私の場合は中学生から英語の独学を始めて、しばらくやらなかった時期も含めて20年以上、のんびりペースで今、TOEICで大体840点というところです。

私は好きでやっているのでOKなんですが、普通に考えたら時間かかり過ぎ(笑)ですし、留学もしていますから、結果的にはそれなりのお金もかかっています。

それに英語だからこうして続けていられますが、もし今から他の言語をマスターせよと言われたら、本当に多分ロゼッタストーンに頼ると思います。

さすがにまた20年コツコツ一から自分で・・・は続ける自信がないですし、人生の残り時間も気になってくる年です。

何にせよ教材を買うという事は、この膨大な時間と手間を短縮するための投資だと、私は思います。

20年以上自分なりに英語と付き合ってきて、そう思います。



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最後に大事な注意!中古品で買うのはリスキーです

最後に大切な注意です。

ロゼッタストーンはオークション等で中古品が取引されているようですが、これにはリスクがある事を理解して下さい。

過去の状況は分かりませんが、現在は一度でも誰かが使用したソフトは、シリアル番号がロゼッタストーン側で保管されており、その結果、インストール不可(要は使えない)となる可能性が高いです。

そうなると例え買値は安かったとしても、結果的に高い買い物になってしまいますし、何より折角湧いた学習意欲も削がれてしまう事と思います。

これはロゼッタストーンの公式Q&Aでも注意喚起されていますので、ぜひご注意ください。



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ロゼッタストーンのまとめ


ロゼッタストーンはさすがに米軍、国務省、NASAなど、全世界10,000以上の教育機関で採用されているというだけあって、価格以上の充実した内容だと実感しました。

特に秀逸だと感じた点は、感覚的に外国語を身につける工夫がなされているところで、義務教育を終えている多くの日本人が予備知識を持っている英語版だと、最初の基礎練習は単調でしょうし、意味がないような気がするかもしれません。

しかしこれがもし、自分の知らない国の言語だとしたらどうでしょう?

最初のうちは簡単な単語を写真と音声で覚えていく、そこから徐々に文を組み立てていく、そして段々話せるようになる。

特に辞書や参考書がなくても、こういった学習が進められる凄さに気づかれると思います。

ロゼッタストーンはそのように感覚的に外国語でのコミュニケーション力を高め、英語で現地の人と会話のキャッチボールが出来る、こういう効果を狙って作られた教材だと思いますので、旅行・留学・出張・駐在など、実践的な会話力を磨きたい方には、特におすすめだと思います。



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コスパの良さ 効果期待値 続けやすさ 理解しやすさ おすすめ度
18 /20点 16 /20点 15 /20点 18 /20点 18 /20点
合計:85 /100点
ソフトを買い切ってしまえば、追加料金なしでずっと学べるので、コスパはかなり良い。また基礎から中上級まで、一通りのレベルが用意されているので、Rosetta Stoneだけでも簡単な日常会話が身につく可能性は高い。ただしPCソフトでの学習なので、毎日時間を取ってパソコンの前に座る必要あり。レベル1は英語の初歩から始めるような親切さなので、超初心者の方でも挫折しにくい作り。個人的には、もし私に子供が出来たらゲーム感覚で使わせてみたい気になりました。



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