英語ネイティブは、どうやって相手の言葉を瞬時に理解するのか?
「スーパーエルマー」の試聴版では、
さらに優れたヒントが公開されていました。
それはリスニングの際にポイントとなる「期待と保持」についてです。
「期待」とは何かというと
相手の次の言葉を、あらかじめ待ち伏せる
ということです。
例えば相手が
I want to go ...(私は行きたい)
と話し始めたら、あなたは
そうか、ではこの人はどこに行きたいんだろう?
と次に来るであろう「場所を示す言葉」を先に待ち伏せるのです。
これをすると、相手の次の言葉に意識が集中しますので
よりしっかりと聞くことができます。
そしてその後相手が
to see a movie(映画を見に)
と言ったら、あなたも
そうか、この人は映画を見に行きたいのか
と瞬時に相手の言葉を組み合わせ、意味をつかめるようになります。
こうして最初のセンテンスで、次の言葉を待ち伏せすることが
「期待」ということです。
スーパーエルマー公式サイト >>
では「保持」とは何かと言いますと
それは相手の言葉を聞き、次の言葉を待ち伏せしている間、
そのセンテンスをしっかり記憶しておくことを指しています。
これが出来ず、
to see a movie(映画を見に)
だけに意識が集中していると、
あれ?前は何と言ったっけ? これは何の話だっけ?
と最初に戻って確認しなければならなくなります。
これは「返り読み」と同じ状態です。
全体の意味を把握するのに時間がかかるので
早いスピード、長い内容になればなるほど、ついていけなくなってしまいます。
そこで「スーパーエルマー」では、
ハイパーリスニングなどで動体聴力を鍛えつつ
「期待と保持」の訓練も行うことで、
どんどん理解のスピードを早められるようになっています。
こうして改めて聞くと、何だか難しいことを言われているようにも感じますが
実は私たちが日本語で会話をする時にも
無意識に「期待と保持」をしながら、相手の話を聞いているのだそうです。
それと同じことを、私たちにとっては外国語である英語でもできるよう
考えて作られているのが「スーパーエルマー」という教材です。
そして半年から1年かけて、それが出来るようになったなら
自分が無意識に母国語でしていることを
英語でも出来るようになったということですから
それこそ自分が英語のネイティブに
グッと近づいた証拠と言えるかもしれません。
逆に言えば、こんなことが出来るのに
英語がまともに使えないということはまず無いはずです。
そういう意味では「スーパーエルマー」という教材は
TOEIC教材として知られていますが、
実はネイティブ脳を作ることを目的として、
作られた教材なのではないかと思いました。
そしてネイティブ脳が出来てしまえば、
自然と総合的な英語力がアップするはずです。
それも単語を一つ一つ覚えていくとか、
たくさんの熟語やフレーズを覚えるといった方法ではなく
1日1回CDを聞いているうちに
自然とボキャブラリーが増え、文法の用法を感覚的にマスターし
読解力とリスニング力を高めるという
非常に欲張りな、しかし理にかなった教材だなと感じました。
スーパーエルマー公式サイト >>
ただ残念なのは、案内資料がちょっと分かりにくく
公開されている情報も、まとまり切っていないと言いますか
「スーパーエルマー」の良さが、さっと読んだだけでは伝わってこない気がします。
私自身、この記事を書くのに
何度もCDを聞いて、案内を読み直してしまいました。
(私の日本語の読解力の問題もあるでしょうが・・・)
しかし総合的に見て、価格の割りに得られる効果は高いような気がします。
特に便利だと思うのは
テキストではページごとにポイントとなる文法の説明もあるので
携帯音楽プレイヤーや、スマホに音源を入れておいて
A5版(小さくて持ち歩きやすい)のテキスト1冊だけを一緒に持ち歩けば
いつでもどこでも英語のトレーニングが出来るので、
とても有効に空き時間を使えるのではないかと思います。
全体的に地味な印象の教材ですが、継続して取り組めば
かなり効果は高いように感じました。
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