英文法の勉強は何のため?
私も含めて、英語を話したいなあと思う人にとって 一番やっかいそうに感じるのが、英文法ではないでしょうか? 実は私も文法を勉強するのは、 あまり好きではありませんでした。 SVCとかSVOとか、 授業で習っても一向に頭に入って来ず・・・・(^^;) 中学時代から洋楽や英語の音楽雑誌などを通して 英語を勉強する方が好きでしたし そんな方法でも そこそこの英会話はできることが分かってからは ますます文法をしっかり勉強する気は失せていきました。 やるとしたらテストの点数を上げるため・・・ それが私の英文法に対する考え方だったのです。 しかしネイティブの英語に触れる機会が増えるにつれ 彼らの話す英語を理解するには 文法の基礎知識がいるんだということが、分かってきました。 これはリスニングともつながってくる話ですが、 英語の少し長い文章になってくると よほど分かりやすく発音してくれる人でない限り、 一発勝負で全ての音を正確に聞き取るのは かなり難しいんです。 そこで例えば6割くらい聞き取れたとしたら、 あとの4割は 「多分こんなことを言ってるんだろう」 という推測で会話を進めるんですが、 この「推測」をなるべく正確にするために、 文法の知識が必要になってくるというわけです。 例えばこの音声を聞いてみてください。 Audio clip: Adobe Flash Player (version 9 or above) is required to play this audio clip. Download the latest version here. You also need to have JavaScript enabled in your browser. 音だけを聞いて正確に、 何と言っているか文章に起こせますか? 「ウィガラヌーカー」 みたいに聞こえませんか? ウィガラヌーカーって何なんだと(笑)。 まるで呪文みたいですよね。 しかし **Have got ( = Have)**の用法を知っている人なら この音声は非常に簡単に聞き取れます。 「We've got a new car.(私たちは新車を持っています)」 と言っています。 今、私は「聞き取れます」と言いましたが 正確にはそれは、聞き取れているのではなく 「ウィ(私たち)」「ヌーカー(新車)」 だけがはっきりと聞き取れて 「ガラ(have got / 持っている)」は have got を知っていたおかげで、推測ができました。 「ウィ ハヴ ゴット ア ニュー カー」 なんて、何回聞いてもそんな風には聞こえません。 それはネイティブの人たちにとっても同じです。 ただ私たちと違う点は 彼らの文法パターンの蓄積量で それによって彼らは私たちよりも早く、正確に 全文が推測できているんだと思います。 この会話パターンの蓄積のためにも 私は映画やドラマを英語音声・字幕で見ることを 特におすすめしているんですが それに加えて基礎的な文法を学ぶことで 英語の理解力、推測力は 飛躍的に伸びるのではないかと思います。