今日はクリスマス・イブ。
というわけでベタですが、この曲を選びました。30年近く前の曲ですが、もはやこの季節の定番ソングになりましたね。Wham!はジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーの2人の男性からなるデュオで、当時は大変な人気がありました。日本でもマクセルのCMなんかに出ていましたね。
Wham!は1986年に解散し、ジョージ・マイケルはソロに転向、ゲイであることをカミングアウトするなど、2016年に亡くなるまで、世間に話題を振りまいていました。
アンドリューの方はバナナラマのカレンを長年のパートナーとして、落ち着いた家庭生活を送っていましたが、2017年にパートナーとしての関係は解消、友人としての付き合いに戻ったようです。
元々、アンドリューのお兄さんがバナナラマのドラマーをやっていたそうで、その縁から始まったお付き合いだったのかもしれませんね。
※
Last Christmas
去年のクリスマス
I gave you my heart
僕は君に愛を捧げたね
But the very next day you gave it away
けど君は翌日、それを捨て去ってしまった
This year, to save me from tears
今年はもう泣きたくはないから
save me from tears「涙から救う」ということで「もう泣きたくはない」としました。
I’ll give it to someone special
他の特別な誰かに捧げることにするよ
(※ くりかえし)
Once bitten and twice shy
“一度かまれると二度目から用心する”と言うだろう
Once bitten and twice shy は、諺で日本で言う「あつものに懲りて膾を吹く」に近いニュアンスのようです。去年のクリスマスは辛い思いをしたから、今年は用心するよ、ということですね。
I keep my distance
僕は(君から)距離を保つことにしたんだ
But you still catch my eye
でも君はやっぱり僕の目を引くよ
Tell me baby
ねえ教えてよ
Do you recognize me?
そんな僕に気づいているかい
Well, If it’s been a year
まあ、もうあれから1年も経ってるから
It doesn’t surprise me
気づいてなくても驚かないけどね
“Merry Christmas”
「メリー・クリスマス」
I wrapped it up and sent it
僕は君に心からの愛を捧げたよ
With a note saying “I love you”
「愛してる」とメッセージを添えて
noteは「ノートブック、帳面」という意味のほかに、ちょっとしたメモ書き、短い手紙、という意味もあります。
I meant it
本当に愛してたんだ
I mean it は「本当にそうなんだってば」という感じで、会話でもよく使われます。自分の言ったことに付け足して、更にそれを強調するような言葉です。
Now I know what a fool I’ve been
今になれば、自分がどんなにバカだったか分かるよ
But if you kissed me now
でももし君がいま僕にキスをしてきたら
I know you’d fool me again
僕はまた同じ過ちをくりかえしてしまうかも
you’d fool me again「また僕をもてあそぶんだろう」
foolは「バカにする」という意味もありますが、ここでは要するに、(誘いに乗ったら自分はバカを見るだろうと分かっていても)また君に振り回されてしまうんだろうな、というわけです。
(※ くりかえし×2)
Ooooo
Oh oh baby
A crowded room
にぎやかな部屋で
Friends with tired eyes
疲れた目をした友人たち
I’m hiding from you and your soul of ice
僕は君と、君の氷のような心から隠れてるんだ
My god, I thought you were someone to rely on
何てバカだったんだろう、君を心から信じていたなんて
someone to rely on「頼れる誰か」ということで、この主人公の男性が、彼女を心から信じていた様子がうかがえます。
My god は軽く驚いたときなどに使う言葉で、この場合は、かつて自分が、こんなに冷たい心(soul of ice)の女性を心から信じていたことに、今更ながら自分でも驚いた、という感じでしょうか。
Me?
僕?
I guess I was a shoulder to cry on
僕は多分、(君にとって)寂しさを埋めるだけの相手だったんだろう
shoulder to cry on は「悩みを聞いてくれる人、慰め相手」ということで、この女性にとって自分は都合のいい男で、愛されていたわけじゃなかったんだろう、というわけです。
A face on a lover with a fire in his heart
心に炎を燃やし 恋をしている男の顔
A man under cover but you tore me apart
ひっそりと抱いていた君への想いを引き裂かれた男
この2行は主人公の男性が自分のことを表しているのだと思います。
彼女への想いをまだ燃やし続けている男としての感情と、彼女にひどい仕打ちをうけて、傷ついている男としての気持ち。
A man under cover「気持ち、感情を隠している男」です。
そういうわけでこの男性はまだ彼女に対して「好きだ」という気持ちと「もう傷つけられるのはごめんだ」という両方の複雑な想いを持っている、という風に解釈しました。
Oh oh
Now I’ve found a real love you’ll never fool me again
僕は今度こそ本当の愛を見つけた もう二度と君に振り回されたりしない
それだけ彼女に激しい気持ちを持ち続けていることを考えると、ここで言っている
Now I’ve found a real love「本当の愛を見つけたんだ」というのは、この男性の強がりというか、まだ見つかっていないけど、見つけるつもりだ、という意味にも取れます。
「彼女に二度と振り回されるな」と自分に言い聞かせているようでもあります。
(※ くりかえし×2)
SPECIAL
特別な誰か・・・
A face on a lover with a fire in his heart ( Gave you my heart)
心に炎を燃やし 恋をしている男の顔(君に愛を捧げたね)
A man under cover but you tore me apart
ひっそりと抱いていた君への想いを引き裂かれた男
Maybe, next year I’ll give it to someone
次こそは誰かに捧げたい
ここで、Maybe, next year 「もしかしたら、来年」と歌われていますので、やはりこの男性には、まだ特別な人は見つかっていない様子がうかがえます。早く見つかるといいですね。
I’ll give it to someone special
僕の心を誰か特別な人に
Special
特別な人に・・・
1.Once bitten, twice shy: 一度かまれると二度目から用心する、いう意味の諺。(あつものにこりてなますを吹く)
2.distance: 距離
3.recognize: 認識する、認知する、認める
4.to rely on: 信頼する、あてにする、頼れる
5.I guess: ~と思う、I think のくだけた言い方
6.a shoulder to cry on: 悩みを聞いてくれる人、慰め相手
歌詞を見ても分かる通り、この歌は実はクリスマスの歌というわけではなく、ただ「去年のクリスマスに起こった悲しい失恋」がテーマ、でもとにかくサビの「ラ~ストクリスマス♪」という言葉が印象的で、世界中でクリスマスシーズンの一曲となっています。
残念ながらジョージ・マイケルは2016年のクリスマスシーズンに突如他界してしまいましたが、その年は世界中の街で特にこの曲がよく流れたそうです。
この曲は1984年にワムの2人がジョージの両親の家を訪ねていた時、ジョージがふとアイディアを思いつき、一時間ほどでサッと作った曲だったとか。
ロングヒットの名曲って、割とそういう感じで「突然降りてくる」ものなのかもしれませんね。
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