1995年の映画「バットマン・フォーエヴァー」に使われた、Sealの代表作とも言えるラブバラードで、歌詞がとても官能的、かつ比喩にとんでいて最高にドラマティックな曲だと思います。
Sealはスーパーモデルのハイディ・クルムと結婚していたころ、夫婦で毎年テーマを決めて作っていたハロウィーンのド派手な仮装でも知られていました。2012年にハイディと離婚をして、現在はオーストラリア版「The Voice(新人発掘オーディション番組)」で出場者のコーチを務めているそうです。



There used to be a graying tower alone on the sea.
かつては海に浮かぶ灰色の塔があった

graying towerは「灰色の塔」ですが、これは建築物というよりもこの曲の主人公の心情を表した表現だと思いました。辛い別れとか、悲しい出来事があったという感じです。

You became the light on the dark side of me.
君は僕の暗闇を照らす光

でも彼は暗く沈んだ心(the dark side of me)に光をともしてくれる女性を見つけました。

Love remains a drug that’s the high and not the pill.
この愛は僕をハイにしてくれるドラッグ

not the pill「(本当の)クスリではなく」。
彼女の愛はまるでドラッグのように自分をハイにしてくれるドラッグだというわけです。


But did you know,
でも知ってたかい

That when it snows,
雪がふると

My eyes become large and
僕は目を見開く

The light that you shine can’t be seen?
君の光が見えなくなるんだ

when it snows「雪がふると」と言っていますが、この数行もおそらく比喩ではないかと思います。

That when it snows, my eyes become large and the light that you shine can’t be seen?
「自分の心に不安がよぎる(雪がふると)と、君の光(君の愛)が見えなくなるから僕は目を見開く(その愛を探して)。それを知っているかい?」




Baby, I compare you to a kiss from a rose on the gray.
ベイビー、君は薔薇のキスのように僕の灰色の心を染める

compare to~ は「~にたとえる」。
薔薇(たぶん真っ赤な薔薇)は鮮やかな色。それは彼の灰色(の心)に色彩を与えてくれる。彼女の愛は自分の灰色の世界に命を吹き込んでくれる、という感じでしょうか。

Ooh, The more I get of you,
君のめり込んでいけばいくほど

The stranger it feels, yeah.
感じたことのない気持ちになる

それまでの悲しみが解けていくような不思議な気持ち。

And now that your rose is in bloom.
君が僕の中で花開く

A light hits the gloom on the gray.
光が僕の灰色の心を打つ

自分を囲っていた灰色の世界から、彼女の光(愛が)が解放してしてくれた。




There is so much a man can tell you,
言いたいことがある人もたくさんいるんだろう

この you は彼女のことではなく、そんな情熱的な愛に目覚めた彼をからかう人たち、一体どうしたんだとひやかすような連中もいるだろう、という解釈をしました。

So much he can say.
言いたいことがあるんだろう

ここも上と同じような人たちのこと。

You remain, My power, my pleasure, my pain, baby
君は僕の力を、喜びを、痛みをとどめてくれる

でもそんなことは関係なく、彼女こそが自分に、喜びや痛みといった生きる実感を与えてくれる。

To me you’re like a growing addiction that I can’t deny.
僕は君にのめり込むのを止められない

growing addiction「どんどん中毒が加速していく」。I can’t deny「自分には拒めない」。ということで、彼女に惹かれていく自分を抑えられない、としました。

Won’t you tell me is that healthy, baby?
これっておかしいかな?

But did you know,
でも知ってたかい

That when it snows,
雪がふると

My eyes become large and the light that you shine can’t be seen.
僕は目を見開く 君の光が見えなくなるんだ



(※ くりかえし)



I’ve been kissed by a rose on the gray,
薔薇が灰色の心にキスをくれた

I’ve been kissed by a rose
薔薇が僕にキスをくれた

I’ve been kissed by a rose on the gray,
薔薇が灰色の心にキスをくれた

…And if I should fall, will it all go away?
・・・もし僕がしくじったら、全てが消えてしまうんだろうか?

if I should fallは「もし自分が見捨てられたら、倒れたら」といった意味になりますが、ここでは「もし自分が(彼女に嫌われるような)しくじりをしたら」とも取れるし、「もし自分が死んでしまったら」とも取れます。


if I should fallを「もししくじったら」と解釈すれば、その後の will it all go away? は「彼女が去って、この幸せは消えてしまうんだろうか?」となります。

しかし if I should fall を「もし自分が死んでしまったら」と解釈すると、will it all go away? は「(自分を苦しめる)灰色の不安は解消されるんだろうか?」という意味にも取れます。

聞く人の解釈に任されているのかもしれませんね。


I’ve been kissed by a rose
薔薇が僕にキスをくれた

…been kissed by a rose on the gray.
・・・灰色の心にキスを


There is so much a man can tell you,
言いたいことがある人もたくさんいるんだろう

So much he can say.
言いたいことがあるんだろう

You remain, My power, my pleasure, my pain.
君は僕の力を、喜びを、痛みをとどめてくれる

To me you’re like a growing addiction that I can’t deny, yeah
僕は君にのめり込むのを止められない

Won’t you tell me is that healthy, baby.
これっておかしいかな?

But did you know,
でも知ってたかい

That when it snows,
雪がふると

My eyes become large and the light that you shine can’t be seen.
僕は目を見開く 君の光が見えなくなるんだ


(※ くりかえし)


Now that your rose is in bloom,
君が僕の中で花開く

A light hits the gloom on the gray.
光が僕の灰色の心を打つ

1. graying:光沢をなくすこと、つや消し
2. remains:なごり、残り、遺跡
3. compare~to:~にたとえる
4. gloom:暗がり、憂鬱な気持ち


   


誰でもお気に入りの一曲ってあると思いますが、私にとってこの曲がその一曲で、偶然私の夫も同じ(付き合っていた時に知った)という思い出もあります。

好きな曲が一緒って、何かロマンティックな偶然という感じで、そういう意味でも Kiss From a Rose は、特別なものになっています。

Wikiによると、シールって80年代に英国のパンクバンドの一員として日本に公演に来たことがあるそうで、きっと彼がまだソロになる前の話ですね。

今思えば80年代は本当に日本は景気が良くて、海外のミュージシャンをバンバン呼んで、CMもたくさん作って、毎週のように衛星中継でライブを放映、と、まだインターネットもない頃に、片田舎の子供でも洋楽に触れる機会に恵まれた非常にありがたい時代でした。


あれ?英語が何だか前よりよく分かる・・・!

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