「The Choir」は、BBCで製作されているドキュメンタリーシリーズで
若くハンサムな合唱の先生、Gareth Malone(ギャレス・マローン)が
問題を抱える英国内の各地へおもむき、
歌で人々の心を明るくし、
問題を少しでも改善していこうというテーマで作られています。
日本ではNHKの「地球ドラマティック」か
「世界のドキュメンタリー」でしか見られないようなんですが
イギリスではDVDも出ているようなので
マルチ・リージョンのプレイヤーでなら輸入DVDが見られるようです。
私がこの「The Choir」シリーズを知ったのは全くの偶然で
たまたまチャンネルを合わせていた時に放映が始まり、
深夜にもかかわらず、
引き込まれるように最後まで見てしまった作品です。
あとから調べたらそれはシリーズの2番目の作品
「The Choir : Boy’s Don’t Sing」でした。
これは英国内のとある男子校に
合唱団を作るために派遣された合唱コーチのGarethが
「合唱なんてやってられるか!」
という思春期の少年たちとぶつかり合いながらも
最終的にはロイヤル・アルバート・ホールでの公演を実現させる、
という内容で、
生徒間の移民問題や人種問題、病気を抱える生徒など
様々な人間模様も絡められた、非常に見ごたえのある作品です。
ロイヤル・アルバート・ホールはとても格式のあるホールで
一流アーティストや、クラシックの交響楽団が演奏するような場所で
さしずめ日本の武道館のような位置づけでしょうか。
Adeleもここで公演をしています。
ということは、普通の中学生、高校生には
一生に一度あるかないかのチャンスだったわけで
Garethの熱心な指導もあり、
次第に少年たちも合唱に情熱を燃やしていくようになります。
番組に登場するGarethはもともと、
音楽のドキュメンタリーを作ろうと企画していたテレビ局のスタッフが
たまたまネット検索で探し当てた人物だったそうですが
「The Choir」が大変な高評価を受けたことで、
Gareth自身もまたたく間に英国内で有名人になるという
そのきっかけが、このシリーズです。
この中に出てくる母子家庭のアラブ系(?)の少年、
抜群に歌が上手で、Garethからも合唱団の要として期待をされるんですが
なかなか心を開こうとせず、2人がぶつかり合う様子がとても印象的です。
動画を見ていただくと分かるんですが
Garethはどこからどう見ても、品の良いお坊ちゃまが大人になったような
清潔感のある王子様という感じなんですが、
そんな彼がシリーズ全作品を通して、
恐らく最初で最後の“Fワード”を口にしているのが
このアラブ系の少年とのくだりです。
Garethにとっても大人になる手前の、
思春期の少年たちとの取り組みは初めての経験で、ハードな挑戦だったであろうこと、
それだけに真剣で必死に、
少年たちと向き合っていることが分かる場面でした。
またGarethの英語はとてもクリスプというか
ハキハキしていて聞きやすいです。
もしあなたが品の良い、
人に好印象を与えられる話し方のお手本を探しておられるなら
このGarethの英語は、とってもおすすめです。
このシリーズを見るには
いまのところ、NHKの再放送を待つしかないのが残念ですが
(毎年シリーズのどれかが再放送、もしくは新作が放映されるようです)
いくつかBBCの動画を見つけました。
・「The Choir : Boy’s Don’t Sing」より
ロイヤル・アルバート・ホールでのコンサートの様子
・「The Choir : Unsang Town」より
Garethと住民たちのリハーサルの様子
(英国のサウスオキシーという、周囲からはガラが悪いと白い目で見られている街で
住人の誇りを取り戻すために合唱団を結成するというエピソード)
いつかGarethに日本にも来てほしいと思います。
そうしたら私もぜひ参加したい!
それと全くの余談なんですが、
007の映画「スカイフォール」でレイフ・ファインズの役名が
“Gareth Mallory(ギャレス・マロリー)”って言うんです。
これ・・・「The Choir」のGarethの名前をもじったんじゃないかな~
と勝手に思ってるんです。
Garethがものすごい007ファンとか、
もしくは英国王室に、Garethのファンがいるとか、
またはGarethがレイフ・ファインズの遠い親戚とかで
この名前が登場してるんじゃないかと。
だって英国人も皆、
この名前を聞いた瞬間に「あれっ?」となると思うんですよね。
そんな話は、どこにも出てないんですが(^^;)
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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