「四谷学院 ネイティブ・イングリッシュ講座」を体験してみました
先日、四谷学院さんの日常英会話教材を体験するチャンスをいただきました。
四谷学院と言えばCMでもお馴染みの“55段階システム”
小さなステップを積み重ねて実力をつけ、難関大学合格を目指すという
独自の学習法で有名な予備校です。
そしてその四谷学院のノウハウを英語の日常会話習得に応用した教材が
今回体験した「ネイティブ・イングリッシュ講座」です。
予備校が開発した英会話教材というのは私も初めてだったので、
果たしてどんな内容なのかとワクワクしてパッケージを開封したところ・・・
・・・正直な第一印象は「えっ、これだけ?」というものでした。
(四谷学院さんスミマセン・・・)
先に講座代金を明かしてしまうと、
このネイティブ・イングリッシュ講座は29,000円なのですが
その割りにボリュームが少ないというか、
今まで使ってきた教材と比べて、価格の割りに中身が少ないように感じたのです。
その教材内容をご紹介しますと
・学習の手引き 1冊
・ネイティブ・イングリッシュ講座 本体テキスト3冊
・CD6枚(合計400分)
・添削テスト 3組
・受講生専用サイト利用権
これにテスト送付用封筒がついています。
英語をあきらめきれないあなたへ!
四谷学院のノウハウを結集した ネイティブ・イングリッシュ講座 8日間無料お試し >>
パッとこのページの内容を見る
予備校ならではの「痒いところに手の届く」気配りが満載
ご覧いただいている写真からも伝わるかと思いますが、
全体的に商売っ気を感じないつくりで
予備校が作ったからという先入観もあるかもしれませんが
一見してエンターテイメント風味はなく「とても真面目な教材」という印象です。
このネイティブ・イングリッシュ講座の学習法は
1.1ユニット分のCDをます聞く
2.テキストと一緒に再度聞き直す
3.倍速スピードで英語耳を鍛える
4.テキスト内の表現練習や作文に取り組む
という簡単4ステップが基本となります。
この簡単4ステップの学習所要時間の目安は15分ほど、
これを1日1つのペースで取り組んで、3ヶ月ほどで終了となる分量です。
最初は「価格の割りに中身が少ない」と感じた私でしたが
このテキストの内容を見ていくうちに
29,000円は妥当な価格だと納得出来ました。
というのも何だかこのテキストは読んでいくうちに
だんだんと学生時代にタイムスリップするような感覚があるのです。
それはなぜかと考えてみると、各ユニットごとに
受講生が多分つまづくだろうという箇所には必ず懇切丁寧な解説があるからで、
これは非常に優秀な(教え方が上手く、生徒の苦手な部分を知り尽くしている)
先生が経験をつぎ込んで作っているに違いないと思わせるものがあったからです。
英語をあきらめきれないあなたへ!
四谷学院のノウハウを結集した ネイティブ・イングリッシュ講座 8日間無料お試し >>
挫折するきっかけを、先回りして潰してくれている親切構成
私が体験してみた印象では、この教材の対象者は
・仕事等で必要にかられ、英語をやり直したい人
・留学や海外旅行を控えた人
だろうと思うのですが、例えば現役の学生ではない人が英語を独習する場合、
一番面倒、かつ挫折しやすい点は
「分からない部分が出てきた時、どう解決するか?」ではないでしょうか。
自力で辞書や参考書を調べて解決するのは大変だし、
毎日そんな時間も取れない・・・。
しかしこの部分をどうにか解決出来ないと、
その先がチンプンカンプンになって結果的に挫折してしまう。
これが多くの人が体験する、語学学習の壁の一つだと思います。
ところがこの四谷学院の講座は、学習中にぶち当たる
そうした「挫折のきっかけ」を先回りしてつぶすように作ってある、という印象で
とうの昔に学校を卒業した(単語や文法など全く忘れ去っている)人が、
この教材だけで学習してもほぼ困らないようになっているのが、
大きな特徴だと思います。
例えばテキストの見開きに学習する内容が書いてあって、
それをCDを聞きながら勉強する・・・こういう教材はたくさんあります。
しかし四谷学院の教材では、そこにさらに
・文法の解説
・日常会話でよく使う単語や応用表現
・英作文問題
が全て「必要最小限の範囲で」凝縮されているのです。
特に文法解説と、英作文問題は
受講生が面倒に感じないよう(?)短く的確にまとまっていて
文法ヤダー、英作文なんて難しすぎる、という人でも
5分もかからず出来るような分量しかありません。
英語をあきらめきれないあなたへ!
四谷学院のノウハウを結集した ネイティブ・イングリッシュ講座 8日間無料お試し >>
予備校の考案したリスニングのカンニング!?
四谷学院では、ネイティブ・イングリッシュ講座の一番の特長は
ネイティブの会話を聞き取れるリスニング力がつくこと
としていて、実際に「スーパーエルマー」のような倍速リスニングと
スラッシュリスニングは、力を入れて作られていると感じます。
倍速リスニングは、スーパーエルマーほど速くはないと思いますが
英語を聞きなれない方にとっては、異様な速度に感じられるでしょうし
実際そのあと普通のスピードで聞くと、会話が随分遅く聞こえます。
スラッシュリスニングもスーパーエルマーと似ていて、
一つの文章を短く区切って、区切った箇所ごとに意味を把握するという練習で
これを続けることで、スピーディーに内容を理解出来るようになるという方法です。
それとテキストには、
英語独特の音変化(リエゾン、リダクション)に対応する目的で
英文にカタカナで読み方のルビがふってあるんですが、これは・・・ウーン。
例えば meet you には「ミーチュー」、help you には「ヘルピュー」、
pick it up には「ピキラップ」とあって、まあそう聞こえることもあるでしょうが
「ピキラップ」のプにしても、実際にはカタカナのプの音ではないですし
(私がそれに気づけたのは、成功英語のおかげでした)
こういう覚え方をしてしまうと発音に影響が出そうな気もします。
カナのルビは音変化に気づく最初のきっかけとしてはアリかもしれませんが
それはあくまでも補助的な物で、実際の発音には対応しきれていないという事実は
頭に入れておくべきかなと思いました。
とはいえ数日から数週間くらい、英語でどうにか会話を出来れば良いといった場合、
音変化の勉強など一からやっているヒマもないし、その気もないのが普通です。
となるとひとまず「ヘルピュー」「ピキラップ」でも恐らく十分で
そういう意味ではこれは予備校の考案したリスニングのカンニング、みたいな感じで
見ようによっては大変感慨深い工夫であります。
英語をあきらめきれないあなたへ!
四谷学院のノウハウを結集した ネイティブ・イングリッシュ講座 8日間無料お試し >>
文法と添削、四谷の実力ここに見たり
しかしリスニング以上に私が個人的にこの教材で良いと思ったのは
・分かりやすい文法解説
・添削テスト
の2つでした。
文法解説は「日常会話にそんな難しい文法はいらないんだよ」とでも言うような
必要な分だけのピンポイント解説なので、
SVOとか、SVCとか、もう全て忘れてしまったような人でも
スッと理解できるような工夫がされています。
というか、むしろさりげなさ過ぎて「えっ、これ文法の解説だったの?」と
終わりまで気づかない人もいるかもしれません。
この点は、四谷学院の公式サイトによると
日常会話を短期間で習得するには、文法は欠かせないという考えのもと、
“必要にして十分な”文法や熟語表現が自然と学べるような構成にしたということで
確かにその方針は読んでいると伝わってきます。
それと予備校ならではのアフターフォローというか、さすがだなと感じるのが
テキストが1冊終了するごとに受けられる、添削テストです。
テストはイマドキ珍しい郵送での回答提出で、
先生からの添削指導が書き込まれて返送されてくる仕組みです。
これは、私も中学生の頃にお世話になっていたナントカゼミの赤ペン先生、
ほぼあのイメージで間違いないと思われます。
メールやオンラインでのやり取りが全盛の昨今ですが
やっぱり手を動かした方が頭に入るような気がしますので
この手書きで郵送という仕組みを、
あえて取り入れている姿勢は良いなと思いました。
このテストを提出することで、自分の進歩状況が把握出来ると共に
個別指導(これぞ予備校!という感じですね)のコメントがもらえるのも
励みになるはずです。
またこの添削テスト以外にも
1年間、四谷の先生にメールやFAXで質問出来るサポートがついていて
生じた疑問は(良くない言い方ですが)自分が動かなくとも
いつでも誰かが解決してくれるようになっています。
英語をあきらめきれないあなたへ!
四谷学院のノウハウを結集した ネイティブ・イングリッシュ講座 8日間無料お試し >>
これ一つで事足りる、オールインワンジェル的な学習教材
そういうわけで、じっくり内容を体験してみた後では、
冒頭で感じた「価格の割りに中身が少ない」という第一印象は、
「価格以上の価値を感じられる教材」という印象に変わりました。
(考えてみれば、天下の一流予備校がヘンな教材を出すはずもないのですが・・・)
ただ一つ、この添削テストのやり取りって2週間くらいかかるそうなんです。
手書きの添削なので多少は仕方ないとは思うんですが
結果が返ってくるまで2週間って結構長いですよね。
出来てるかどうかも分からないまま先に進むのも気持ち悪いですし、
間違えた箇所が分からないと復習もしづらいので
せめて結果だけでも先にメールや受講者専用ページで知らせてくれると
もっと良いのになと思います。
しかし全体としては、
英語の日常会話でよく使う会話を少しずつ確実に体得出来るよう
良く考えて作られており、ピアノのバイエルのごとく、1冊終わるたびに
上達が実感出来る仕組みになっています。
この教材に収録されているのは、一般的な旅行会話、日常会話が主なので
海外旅行前の会話練習、ホームステイや語学留学前の準備、
といった用途に特にドンピシャで
ひとまず他の参考書や辞書がなくても学習出来るという点では、
オールインワンジェル(※1)のごとく、便利で続けやすい教材だと思います。
また四谷の先生に一年間メールやFAXで質問可能なので
例えば先生に教えてもらいながら、留学前の自己紹介の文章を考えてみるとか
そういったチャレンジも出来るのではないでしょうか。
(※1) 洗顔後は化粧水もクリームもいらず、それ一つだけ塗れば良いという便利化粧品
英語をあきらめきれないあなたへ!
四谷学院のノウハウを結集した ネイティブ・イングリッシュ講座 8日間無料お試し >>
四谷学院 ネイティブ・イングリッシュ講座のまとめ
久々に英語をやり直したいという方、近々英語で自己紹介や挨拶、簡単な世間話をする必要に迫られている方には、特に適した教材だと思います。
ただ想定した会話例を用いて学習する方式の教材ですので、この教材だけで突発的な話題や想定外の出来事に対応するほどのレベルを目指すのは難しく、あくまでも英語を楽しいと思える、最初の段階までの引き上げを目標として作られていると思います。
またロゼッタストーンの持つゲーム的な楽しさや、成功英語やネイティブスピークのような作品として楽しむ要素はなく、真面目に誠実に学習したい人、テキストの指示にある通りに継続できる人に向いています。
ですからもしこの教材をやると決めたなら、この価格は四谷の先生方のサポートも込みの価格と考えて、添削テストもぜひしっかり提出して、存分に活用しないともったいないです。
ただ真面目に誠実にと言っても、一つ一つのやる事はさほど難しいわけでもなく、本当に20分程度あれば出来る練習なので「やることが難しくて挫折するのでは・・・」という心配はないと思います。
そして1日1ユニットの練習を3ヶ月ほど継続できれば、確かにこの教材に収録されているテーマに関しては、ソツなく受け答えが出来るレベルに到達出来るように感じました。
テキストに収録されているテーマは、ネイティブ・イングリッシュ講座の公式サイトで確認できますので、自分の求めている内容がもしあれば、チャレンジしてみる価値は大いにあると思います。
コスパの良さ | 効果期待値 | 続けやすさ | 理解しやすさ | おすすめ度 |
16 /20点 | 18 /20点 | 19 /20点 | 20 /20点 | 17 /20点 |
合計:90 /100点 |
英語をあきらめきれないあなたへ!
四谷学院のノウハウを結集した ネイティブ・イングリッシュ講座 8日間無料お試し >>
こちらもよく読まれています
- 1
-
英会話教材のおすすめ度・人気度一覧表
趣味で・勝手に・自腹で、調査した英会話教材、これまでの私のおすすめと本音の総決算 ...
2016/10/17