海外の公衆トイレは気を付けて
昨日テレビで、ハワイの公衆トイレで薬物中毒者に殴打されて、ひどい目にあったという日本人ご夫婦の話を見ました。 運悪く、観光中に旦那さんが入った公衆トイレに、元ボクサーの薬物中毒者がいて、彼に暴行されたとのことで、異変に気付いて駆け付けた奥様まで殴られるという痛ましい事件。 さらに本当はすぐにも手術をすべき大怪我だったのに、アメリカの高額な医療費が気がかりで、無理して日本に帰って来ねばならなかったという、見ているこちらもつらくなるような話でした。 ハワイは私は行ったことがありませんが、友人のご両親は大好きで何度も楽しく訪れている場所、日本の中高年にも優しいというか、穏やかな外国というイメージでしたが・・・。 全く酷い話で、このご夫婦は何ら悪くありません。 が、一つだけ気になったのは、昼間とはいえ公衆トイレには入らない方が良かったかな・・・ということでした 海外の公衆トイレはあまり安全ではないと、昔から友人同士でよく話に出ていたからです。 アメリカだけでなくヨーロッパでも南半球でも、とにかく出来れば近づかないようにと、旅行友達の間では言い交されていました。 サンフランシスコに友達が住んでいますが、あんなエリートが多く住む比較的安全なエリアでも薬物中毒者はおり、どんな人が使用しているのか、短期滞在の日本人には判別しづらいとのこと。 何ならしゃれたレストランのお手洗いでも、怪しげな人や様子を見かけることもあるのだとか。 だからもし観光中にトイレに行きたくなったなら、公衆トイレではなく、どこかお店に入るか、またはデパートやショッピングモールなど、死角になりづらいトイレで用を足す方が安全と思えます。 トイレのためにお店に入れば飲み物を頼んだりして、多少お金はかかりますが、危険を察知するセンサーが現地人のように鋭敏でないなら、安全にはかえられません。 ロンドンの街中には、有料の公衆トイレがあって、そこはコイン(確か1ポンド)を入れると扉が開く仕組みで、知らない人が潜んでいる可能性はほとんどありません。 そして利用者が用を済ませると自動扉が閉まり、ザッパー!と内部が丸ごと水洗いされていました。 なので入るといつも便座も床もビチャビチャです(笑)。 まあ清潔と言えば清潔、便座に腰を付けないように使うしかありません。 それかデパートやホテルのトイレ、いずれも料金は1ポンドくらいかかりますが、やっぱり誰でもタダで入れる公衆トイレは、特に女性は気を付けた方が良いかなと思います。 それにしても救急車で搬送されて、応急処置と検査、短い期間の入院で請求額が800万円とは、アメリカの医療制度は恐ろしいですね。 さらに酷い怪我をさせられたというのに、この治療費も被害者のご夫婦がひとまず支払わないといけない。 ハワイの機関に出してある被害申請が通れば、いずれこの医療費が免除になる可能性もあるそうですが、依然その通知は来ていないそうです。 ご夫婦の場合はクレジットカード付帯の海外保険と、有志の方々の寄付によって何とか支払いは出来たそうですが、やはり個別で掛け捨ての海外旅行保険に加入するのも大事だなと思います。 外国に行くのは楽しいですが、誰でも入れる公衆トイレは避けることと、旅行保険には必ず加入すること、この2つは身の安全のためにも、気を付けたいものです。