ザ・メンタリスト シーズン1 第4話より:
play someone like a violin
人を操る
資産家ジェイソンが殺された事件は、
ジェーンの推理によって彼の夫人に疑惑が生じるという展開を見せる。
だが彼の夫人・ジェニファーは賢く用心深い性格で
なかなか尻尾を出しそうにない。
そこでジェーンの発案により、ジェニファーに揺さぶりをかける芝居を打つことに。
彼女の自白を引き出すべくジェーンが迫るシーンからです。
He forced me into this.
彼が私を巻き込んだのよ。(ジェニファー)
He planned the whole thing.
全て彼が仕組んだこと。(ジェニファー)
No, Bennett is an idiot that thinks he’s in control,
いいや、ベネット自身はそう思い込んでいただけのマヌケだ、(ジェーン)
but you played him like a violin, with those big eyes and those trembling lips.
実は君が彼を操っていたんだろ、その大きな瞳と震える唇でね。(ジェーン)
It’s a dynamite act. You had me buying it.
大した演技だったよ。僕も一時は信じてしまった。(ジェーン)
force someone into~ 「人に~を強要される、人に~するよう仕向けられる」。
そして play someone like a violin は「人を操る」ということで
「人をヴァイオリンのようにひく」=「相手にそうと気づかせず、人を意のままに動かす」
とまあ、操る方が一枚も二枚も上手であるという表現になります。
dynamite 「驚くほど素晴らしい」、
まるでダイナマイトみたいに衝撃的、ものすごい、ぶっ飛ぶような、といった感じです。
buying 「(相手の釈明、説明などを)信じる」。
何で「信じる」が「買う」の意味を持つ buy なのか、
イメージとしては、相手が売ってくる事(言い繕い、釈明、弁解)などを自分は買った=信じた
相手のセールストークに乗った、という感じになります。
話を聞いてすぐさま直感的に信じるというよりは
相手の話を真実だと受け入れることにした、理性でそう判断したと言いましょうか。
ジェーンもこの美しい夫人を信じたい気持ちがあったけど
やっぱりどこか不自然さを察していた、ということが伝わるセリフだと思います。