What is the purpose of this?

映画「英国王のスピーチ(THE KING'S SPEECH)」より:

What is the purpose of this?

何のために?

「英国王のスピーチ」は2010年公開のイギリス映画で アカデミー賞の最優秀作品賞を受賞しました。 前回の「イングリッシュ・ペイシェント(THE ENGLISH PATIENT)」も 丁寧な英語を学ぶ参考になる映画でしたが この映画も同じく、フォーマルな言い回しの宝庫だと思います。 吃音の悩みを抱える英国王・ジョージ6世役にコリン・ファース。 初めてコリン・ファースを見たのは「アナザー・カントリー」という映画でしたが この人は礼儀正しくて、少し堅い、生真面目な男性の役がはまるなあと思います。 そして妻エリザベス役にヘレナ・ボナム・カーター。 ハリー・ポッターシリーズなどの、エキセントリックな役柄も記憶に残りますが 実は彼女の家系は曾祖父が英国首相、父は銀行頭取、母が医師という 上流階級のお嬢様です。 そういうわけで今回のフレーズは What's for?「何のために?」のフォーマルな言い方です。 ジョージ6世の吃音症を克服するために 王室では専門の医師を雇っており、 これは妻のエリザベスが医師の治療法について質問する場面で登場します。

Excuse me, Doctor. What is the purpose of this?

失礼ですが、ドクター。これは何のためですの?

これは「イングリッシュ・ペイシェント」でも感じたことですが 普通、というかアメリカ英語などでは、What is → What's とか would you を「ウッジュー」と繋げたりと、短く略すことが多いだと思います。 でもフォーマルな話し方を聞いていると would you は「ウドゥユー」、what's ではなく what is と、 略さず話していることに気づかされます。 このあたりは英語も日本語の感覚と同じで、たとえ特別丁寧な話し方を知らなくても 「略さずに話す」と礼儀正しい印象になるようですね。

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