I should feel obliged.

映画「イングリッシュ・ペイシェント(THE ENGLISH PATIENT)」より:

I should feel obliged.

私には身に過ぎてもったいない。

「イングリッシュ・ペイシェント」は 1996年のアカデミー賞作品賞ほか9部門を受賞した名作で、私も大好きな映画です。 世界大戦前夜に砂漠で始まった秘密の恋と、その恋がのちにもたらす悲劇、 戦争に翻弄される様々な人たちの運命を、 “英国人の患者”の世話をする従軍看護師の視点を混ぜながら描いています。 主演はレイフ・ファインズとクリスティン・スコット・トーマス。 以前、RP英語の記事でも触れたことがありますが、 レイフ・ファインズは英国王室に繋がる血筋を持つ 英国で上位1%に属する名家出身の俳優です。 私たちが気軽に見ることが出来る映画、そこに登場する俳優・女優たちの中でも トップクラスの品格ある英語の使い手は、おそらく彼ではないかと思います。 もちろん言葉遣いは役柄にも左右されるものですが この作品での彼の役柄はヨーロッパの伯爵です。 というわけで、丁寧な英語を学ぶ上でこれ以上ないほど美しいお手本となるのも この映画の魅力ではないかと思います。 今回のフレーズもそんな丁寧な言葉遣いのお手本となりそうな一言です。 英国人の夫と共に砂漠にやって来た 人妻キャサリン(クリスティン・スコット・トーマス)が 夫の仲間であるアルマシー伯爵(レイフ・ファインズ)に 自分が砂漠で描いたスケッチをあげるわ、と手渡そうとするも アルマシー伯爵に固辞される、というシーンです。 feel obliged は「(好意に)感謝する、恐縮する」という意味で 作品の中ではこのセリフは 「僕などが持つにはもったいない」と訳されていました。 日常会話で使うには、ちょっと仰々しい言葉だと思いますが 表現の幅が広がるという意味で、メモってみました。

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