ブレイキング・バッド シーズン1 第3話より:

not even close
全く違う、かけ離れている


妻スカイラーが子供部屋のペンキ塗りをしていた頃、
ウォルターはジェシーの家を訪ねていた。

この先も裏ビジネスを続けていくには
地下室に軟禁しているチンピラのクレイジー8を早く“処理”せねばならないのだが
今日もまた決心がつかず、彼の身の回りの世話をしてしまう。

しかし何気なく交わした会話の中で、
クレイジー8が自分の名を知っていることにウォルターは驚く。

そしてやはりこのまま彼を生かしておく事は出来ないと悟るシーンからです。

How do you know my name?
どうして私の名を知っている?(ウォルター)

Jesse. He told Emilio and me.
ジェシーだよ。俺とエミリオに教えてくれた。(クレイジー8)

When he came by to sell your meth.
彼が俺にメスを売りに来たときに。(クレイジー8)

So what? You threaten him, huh?
それで?彼を脅して吐かせたのか?(ウォルター)

Did you beat it out of him?
ぶん殴って聞き出したか?(ウォルター)

Not even close.
まさかとんでもない。(クレイジー8)

… What else did he tell you?
・・・他にジェシーは何を話した?(ウォルター)

Pretty much everything you can think of.
あんたが予測出来ることは大体全て。(クレイジー8)


not even close は「全く違う、かけ離れている」。

直訳すると「全く近くもない」ということで
相手の言い分がお門違いだったり、全く正反対だったりしたときによく聞かれる言葉です。

そういうわけでこの場合は、脅したわけでもなく、暴力をふるったわけでもなく
勝手にジェシーが教えてくれたのだとクレイジー8は言っているわけです。

それも Pretty much everything 「ほぼ全て」、
ウォルターが現役の高校教師であることも知っていると匂わされるのでした。



ゆるく学ぼう!海外ドラマで英会話