映画「ラッシュ / プライドと友情」より:

buy one’s way
金銭で立場や権利を手に入れる


生来の放蕩者だったジェームスは、
レースで好成績を残すために不規則な生活を改め
さらなるステップアップを目指していた。

さらにその頃知り合ったスーパーモデルのスージー・ミラーと結婚。

そのめでたい挙式当日、チームメイトの不穏な様子に気づいた彼は
“キャベツ野郎”ニキ・ラウダが名門チーム、
フェラーリとの契約にこぎつけた事を聞かされる。

Nothing. Nothing. Didn’t want to ruin your day.
いや、何でもない。 お前の一日を台無しにしたくない。(バブルス)

It’s… It’s the Kraut.
その・・・キャベツ野郎の事だ。(バブルス)

What about him?
奴がどうした?(ジェームス)

He’s just been signed by Ferrari.
フェラーリと契約した。(バブルス)

You’re kidding me? Jesus. How did that happen?
冗談だろ? 何だってまた。何があったんだ?(ジェームス)

Did he buy his way in there, too?
また金でシートを買いやがったのか?(ジェームス)


to ruin 「台無しにする、ぶち壊す」。

kraut はドイツ語で「キャベツ」、ザワークラウトのクラウトなんですが
ドイツ系の人々の蔑称(キャベツ野郎)として使われる事もあるようです。

ラウダはオーストリア出身ということで、英国人のハントの仲間は彼をそう呼んでいます。

そして buy one’s way は直訳すると「その人の道を(金で)買う」、
それが転じて「金銭で立場や権利を手に入れる」という意味になります。

裏口入学とか、(本来なら入れないはずの)何かの仲間に入れてもらうとか、
有利な情報を手に入れるとか、お金の力で何かを実現しようとする事を表します。

ハントは“また”と言っていますが、ラウダは親から勘当されたあと
自分で銀行と交渉し出資金を得て、その大金と引き換えに
資金難の上位チームとドライバー契約を結ぶという手を使いました。

下位チームから徐々に勝ち上がって移籍するよりも
金で解決できるなら、サッサと上に行くというのがラウダの考えだったようで
ハントはそのことを言っています。

しかし最初は金で得たシートをしっかりキープし続けて
更に上位チームへ移籍を果たした陰には、
ラウダの実力と努力の積み重ねがあったのです。


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