on one's toes
「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」シーズン1 第2話より:
on one's toes
(いつでも動けるよう)待ち構えて・準備をして、気を張って
突然部屋に現れたダーリーンのカレシとのくだらない話に付き合いつつ 地下鉄を乗り継いで、MR.ROBOTのもとに向かうエリオット。 頭の足りない女だ・・・と、内心彼女を小バカにしながら聞いていたエリオットだったが 急に彼女に急かされ、ドアが閉まりかけた電車に飛び乗らされる。 彼らがギリギリで乗り込んだ後、 尾行らしき人影がドアの向こうに立ちつくしているのを見て やはり彼女もただ者ではない、と思い知らされるのだった。
Quick!
早く乗って!(ダーリーン)
Can she see them, too?
彼女も見張りに気づいたのか?(エリオットの心の声)
What? I like to stay on my toes. 何よ? アタシはいつでも衝動的でいたいの。(ダーリーン) on one's toes は「(いつでも動けるよう)待ち構えて・準備をして、気を張って」。 toes は「つま先」ですから、直訳すると on one's toes は「つま先立ちで」、 つまりいつでも駈け出せるような体勢=「待ち構えて・準備をして、気を張って」 または「気持ちの上で用心をしている状態、警戒を怠らない状態」とも取れます。 べったり座り込んでくつろぐような精神状態ではなく、 いつもアンテナをはって、油断しないという感じでしょうか。 字幕では「衝動的」と訳されていますが、 これは自分が本当は鋭敏であることを、エリオットに悟られたくないのか アタシって予測不能でしょ~、アハハ~、とごまかしている雰囲気です。 涼しい顔でマルチタスクをこなす、コンピューターのようなダーリーン。 エリオットは自分が得体の知れない組織に関わってしまったことを 更に強く実感させられることになります。 ※「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」は Amazonプライムで視聴出来ます(2016年11月現在)。