You had me worried
「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」シーズン2 第7話より:
You had me worried
あなたの事が心配だった、心配しちゃったよ
幼馴染のダーリーンにある弱みを握られていたアンジェラは、彼女の指示により たった1日でハッキング技術をたたき込まれ、 アンジェラの勤務するEコープ内に設置されたFBIオフィスのハッキングに挑んだ。 結果ハッキングそのものは上手く行ったものの アンジェラは捜査官・ドムから目をつけられてしまう。 ダーリーンに脅され、言われるがままハッキングをしたアンジェラだったが これまでの出来事の断片を繋ぎ合わせた結果、 ダーリーンたちがfソサエティである事を確信。 自分には何も知らせないまま、 ただ都合よく操ろうとしていたダーリーンに腹を立てる。 You had me worried, not answering my calls after all that went down. 心配しちゃったじゃん、あんた、あの後電話に出ないから。(ダーリーン) (中略)
…I know you already put the rest together, so no more smokescreens.
・・・どうやら分かっちゃったみたいだね、もう隠し事はしない。(ダーリーン)
Okay, ask me anything, I'm an open book.
何でも聞いて、正直に答えるから。(ダーリーン)
I owe you that.
あんたにはその権利がある。(ダーリーン)
You guys always thought that you were smarter than me.
いつも私をバカだと思って見下してたわよね。(アンジェラ)
But come on. You never actually hid it that well.
勘弁してよ。 ミエミエだったんだから。(ダーリーン)
You had me worried は「あなたの事が心配だった、心配しちゃったよ」。 you had me(あなたにつかまった、捉われた)worried「心配(する状態に)」という感じで 「私はあなたを心配する状態にされてしまった」=「心配しちゃったよ」。 この you had me は直訳すると「あなたに捉われた・つかまった」、 例えば相手の冗談を真に受けてしまった時、you had me!と言うと 「(相手の思い通りに)引っかかっちゃった!」という意味になります。 また映画「エージェント」での有名なセリフに You had me at hello と言うのがあり、 これは「最初の挨拶[ハロー]の時からあなたに捉われた・あなたに夢中」と言った意味になります。 要は心配、ジョーク、相手の魅力・・・何であれ、ある状態に自分が捉われた、というのが you had me のイメージだと思います。 put (it all) together 「(全てを合わせて)理解する、まとめる」。 これはパズルのピースを合わせるように、バラバラの事柄をまとめて考えあわせる事で ある事実を理解する、分かる、という意味で、 ダーリーンは put the rest together(残りをまとめた結果、理解した)と言っていますが 正に今のアンジェラを表すにふさわしい表現だと思います。 前々から若干怪しまれていた事に、今回の事で確信を与えてしまった、 これで全て分かってしまったんだね、という感じでしょうか。 また put (it all) together は、 料理番組などでは「(材料等を)全てまとめ合わせる」という意味でも使われます。 smokescreen 「煙幕、(本当の思惑を隠すための)偽装工作」。 open book 「何の秘密もない、明白 」。 ※「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」は Amazonプライムで視聴出来ます(2016年11月現在)。