昨日から「How Britain’s taste for tea may have been a life saver -「英国の紅茶好みは、いかにして命を救ったか?」を読んでいます。

英国の紅茶好みは、いかにして命を救ったか?


・「英国の紅茶好みは、いかにして命を救ったか?」(1)

English demographics from this era have long contained a puzzle for historians.
この時代の英国の人口統計は、長い間、歴史家にとっての謎を含んでいた。

Between 1761 and 1834, the annual death rate declined substantially, from 28 to 25 per 1,000 people.
1761年から1834年の間、年間死亡率が人口1,000人当たり28人から25人へと大幅に減少したのだ。

But at the same time, wages do not seem to have risen much and standards of living arguably did not increase.
しかし同時に賃金はあまり上がっていなかったようで、生活水準は間違いなく上がっていない。

In fact, with the rise of the industrial revolution, more and more people were crowding into towns whose sanitation left much to be desired.
実際、産業革命の勃興に伴い、より多くの人々が衛生面では不満の残る町に押し寄せるようになった。

“I would say it’s not a settled debate,” says Antman.
「議論に決着はついていないと言えるでしょう」とアントマンは言う。

The idea that tea might be the missing link here, thanks to the need to boil water for a proper brew, had been floated by historians in the past.
お茶の適切な抽出のためには湯を沸かす必要があることから、紅茶がこの謎の鍵ではないかという考えは、過去に歴史家によって浮上したことがある。

Boiling water kills bacteria that cause diarrheal diseases like dysentery, which was often called “flux” or “bloody flux” in death records.
赤痢のような下痢性疾患、死亡記録ではしばしば「フラックス」または「ブラッディ・フラックス」と呼ばれていたその原因となる細菌は、沸騰したお湯で殺菌される。


flux「流出、流動、流量、磁場、磁界、流れる、溶ける、混じる、交錯する、混ざる、(血液・体液の)異常流出、下痢、瀉痢しゃり、赤痢」。

“With people coming into cities to work, you would expect, given the level of sanitation they have, that the big killer is water,” says Antman.
「都市に出稼ぎに来ている人々にとって、都市部の整った衛生環境を考えれば、一番の問題は水だったのでしょう」とアントマンは言う。

But it remained a somewhat fuzzy idea, interesting in theory but difficult to prove.
だがこの話は理論的には興味深いが、証明するのは難しい。



まあ当時の人は誰も存命ではないので、実際のところはどうだったのか、はっきりとは分かりませんよね。

ただ生水は危険であるという考えが当時の人になかったとすれば、お茶を飲むために湯を沸かすという行為が、結果的に身体を守っていたという可能性は大きい気がします。

また綺麗な水が当たり前ではないこと、それに感謝しなきゃいけないなとも思います。


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