アイルランドのヴォーカルグループ、Boyzoneの1998年のヒット曲で、私の大、大、大好きな一曲です。作詞作曲はミュージカル界の大御所 Andrew Lloyd Webber で、もともとは「Whistle Down the Wind」という作品のために書かれた曲です。メロディもゆったりしており、出てくる単語も簡単なので、初心者の方にも非常にリスニングしやすい曲だと思います。
この曲でリードヴォーカルをつとめるダークヘアの青年、スティーブン・ゲイトリー(Stephen Gately)はもうこの世にはいません。2009年に33歳の若さで肺水腫のために急逝しています。
Boyzoneは本来、実力派ヴォーカルグループなのですが、ルックスの良いメンバーばかりのせいかアイドル的な人気も高く、そのせいもあってか先述のスティーブンはしばらくの間、ゲイであることを公表していませんでした。
しかしこの曲をリリースした翌年に、スティーブンはカミングアウトします。
当時は一体どんな想いでこの曲を歌っていたのか、改めてじっくり読んでみると、まるで彼のために書かれたような歌詞であります。もしかしてこの曲が、彼の背中を押したのでしょうか。
そんなスティーブンは2006年に晴れて愛するパートナーと結婚しますが、その結婚生活はたった3年で、スティーブンの死により幕がおろされました。
そんなことを想いながら聞くと、いつも涙が出そうになる名曲です。
(思い入れが強すぎて文章長っ! ^^;)
No matter what they tell us
周りに何を言われてもかまわないよ
No matter what they do
彼らが何をしようとかまわない
No matter what they teach us
彼らが僕たちに何を吹き込んできても
What we believe is true
僕たちが信じることこそが真実
No matter what they call us
周りが僕たちを何と呼んでもかまわない
However they attack
たとえ彼らに攻撃されたって
バレーボールの「アタック」は、この attack ですね。attackには「発作・発病」という意味もあるので、heart attack と言えば「心臓発作」、panic attack と言えば「パニック発作」という意味になります。
No matter where they take us
僕らをどこに連れ去ってもかまわない
We’ll find our own way back
きっと僕らは戻る道を見つけるから
I can’t deny what I believe
僕は自分の信じる道を否定などできない
I can’t be what I’m not
僕は僕自身にしかなれないのだから
I know our love forever
僕たちの愛は永遠
I know, no matter what
何がどうなろうと僕にはそれが分かってる
If only tears were laughter (ooh)
もし涙が笑いだったなら
if only~は「もし~だったなら」。
If only I had more money「もしもっとお金があったらなあ」なんて感じで使えます。
If only night was day (ooh)
もし夜が昼だったなら
If only prayers were answered (hear my prayers)
もし人々の祈りが聞き届けられたなら
prayersは「祈る人々」。何に祈るかといえば、通常は神様です。
その人たちが answer「答え」をもらう相手は神様ですから、この場合 answer とは、質問に対する答えというよりも「(願いを)聞き届けられること」となります。
Then we would hear God say (say)
僕たちにも神様がきっとこうおっしゃるだろう
No matter what they tell you (ooh)
周りが君に何を言ってきても関係ないのだ
No matter what they do (ooh)
彼らが何をしようが問題ではないのだ
No matter what they teach you
彼らが君に何を吹き込んできても
teach は本来「教える」という意味ですが、ここでは「(何かよからぬことを)吹き込む」としてみました。
What you believe is true
君が信じることこそが真実なのだ、と
And I will keep you safe and strong
僕が君を守り勇気づけてあげよう
And shelter from the storm
嵐から君を守るシェルターになろう
No matter where it’s barren
不毛と言われる場所でも
A dream is being born
夢は生まれるのだから
No matter who they follow
彼らが誰に従おうとかまわない
followは「ついていく」。Twitterのフォロワーは“follower(ついていく人)”ということですね。文字通り「後をついていく」という意味もありますが「(その人に)従う、追従する」というような意味にも使われます。
No matter where they lead
彼らがどこに導こうとかまわない
leadは「先立って連れていく、導く、引っ張っていく」という意味。グループなどのリーダー(leader)とか、犬の首輪につける綱、リード(lead)もここから来ていますね。
No matter how they judge us
彼らにどう判断されてもかまわないんだ
I’ll be everyone you need
君が必要とするもの全てに僕はなるよ
No matter if the sun don’t shine (sun don’t shine)
もし太陽が輝かなくてもかまわない
Or if the skies aren’t blue (skies aren’t blue)
もし空が青くなくてもかまわない
No matter what the end is
どんな終わりが来ようとかまわないんだ
My life began with you
僕の人生は君と始まったのだから
I can’t deny what I believe (what I believe, yeah)
僕は自分の信じる道を否定などできない
I can’t be what I’m not
僕は僕自身にしかなれないのだから
(I know, I know) I know this love’s forever
僕たちの愛は永遠
That’s all that matters now
それだけがいま僕にとって大事なこと
No matter what
ほかはどうでもいいんだ
No matter what (no, no matter, no)
ほかはどうでもいいんだ
No, no matter
どうでもいい
That’s all that matters to me
僕にとって大事なことは ただそれだけ
1. attack:攻撃する、襲う
2. deny:(相手の言ったことなどを)否定する、否認する
3. judge:裁く、判定する、判断する
4. barren:不毛、実を結ばない
真ん中のファン投票により選曲されたベスト・アルバム「By Request」をよく聞いていました。
もうこの当時、ヴォーカルのローナンは、母国アイルランドでものすごい人気で「いずれアイルランドの首相になるのでは?」なんて言われていましたね。幼馴染だったイヴォンヌ夫人と離婚して、数年前に再婚したというニュースを見ましたが、相変わらずカッコ良かったです。
Boyzoneのキャリア最大のヒットは、映画「Mr.ビーン」の主題歌「Picture Of You」だったと思いますが、私が一番好きなのはこの曲なんです。
これは彼らのオリジナル曲ではないんですが、何かこう、どんな人の心にもあてはまる歌詞で、人によっては人種の違いについて思うかもしれないし(私の印象はこれでした)、身分や立場、年齢の違いを思うかもしれないし、それでも私は君の味方だよ、という深い愛を感じます。
あれ?英語が何だか前よりよく分かる・・・!
これは英文を暗記して覚えるようなものではなく、日本人が英語を正確に聞き取れない最大の要因である「英語にあって日本語にない音の周波数」を聞き取る訓練ができるというものです。
2~3週間という短期間でも効果を得やすく、そのためハリウッド進出を果たした多くの日本人俳優・女優も、英語力の強化法として「リスニングパワー」を採用しています。
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