先日から「A pizza topping that divides the world -「世界を二分するピザ・トッピング」を読んでいます。
・「世界を二分するピザ・トッピング」(1)
・「世界を二分するピザ・トッピング」(2)
・「世界を二分するピザ・トッピング」(3)
Some people, however, are more sensitive to certain tastes than others.
しかし、人によっては、特定の味に敏感な人もいる。
Genetic factors are thought to play a role in how much we each enjoy sour tastes,
酸味を感じる度合は遺伝的な要因も関係していると考えられており、
and scientists have found that people who carry variants of a specific gene called TAS2R38 can be more or less sensitive to bitter compounds.
TAS2R38と呼ばれる特定の遺伝子の変異体を持つ人は、苦味成分に対してより敏感になり得ることが科学者によって発見された。
Similarly, our liking for sweet tastes is also influenced by our genes and can affect how much sugary food we eat.
同様に、甘味を好むのも遺伝子の影響であり、甘いものを食べる量に影響を与えることがある。
It is likely, perhaps, that whether someone likes pineapple on their pizza or not, comes down to their genes.
つまりパイナップルを乗せたピザが好きかどうかは、おそらく遺伝子に起因すると思われる。
This makes even more sense when you consider what happens when pineapple is cooked.
これはパイナップルを調理するとどうなるかを考えると、さらに納得がいく。
“There are many chemical reactions when pineapple is being heated, as it contains a lot of sugars and organic acids,”
「パイナップルには多くの糖分と有機酸が含まれているので、加熱によって多くの化学反応が起こります」
says Zhimin Xu, a food scientist who studies the volatile chemicals that contribute to flavour at Louisiana State University Agricultural Center in Baton Rouge, US.
と語るのは、米国バトンルージュにあるルイジアナ州立大学農業センターで風味に寄与する揮発性化学物質を研究する食品科学者、ジミン・シュー氏。
volatile「揮発する、揮発性の、移り気・気まぐれな、激しやすい、変わりやすい、不安定な」。
He and his colleagues have studied exactly what happens to pineapple when it is cooked at different temperatures.
同氏らは、パイナップルを様々な温度で調理した際に何が起こるかを正確に研究した。
“At mild heating temperature, its fruity aroma is quickly released, but its intensity gets lower and lower with increases of heating temperature and time, while the bread-like aroma increases during heating,” he says.
「加熱温度が低いとフルーティーな香りがすぐに出てきますが、加熱温度と時間を上げるとそれはどんどん弱くなり、逆に加熱中にパンのような香りが増してきます」と彼。
“Heated pineapple also has less sweet-and-sour taste compared with fresh-cut pineapple.”
「加熱したパイナップルは、生のそれに比べて甘酸っぱさが少ないのも特徴です。」
へぇ~、甘味が好きかどうか、酸味を感じる度合い、これらはその人の持つ遺伝子によって変わってくると。
とても興味深い話です。
私は普段、自分から甘いものはほとんど食べませんし、梅干しの酸っぱさがすごく苦手なので、もしかしたら、そういう遺伝子の持ち主かも?
それで言うと、子供の好き嫌いもより純粋に、遺伝子的に合わない・好まない食べ物を本能的に避けているのかもしれませんね。
あまり嫌いな食べ物を強制しない方が良いという考え方も聞きますが、それはこういう理由からかも?と思いました。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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