この留学生活を通して、印象に残ったことを幾つかあげるとするならば、
まずはお弁当、Lunch Box の中身でした。

当然ながらご飯とおかず、時にフルーツ、といった
日本のお弁当しか体験していない身には
その豪快さがとにかく強烈でした。

タッパーにリンゴ1個とサンドウィッチ、とか
生のスティック型ニンジンとサンドウィッチとクッキー、とか
大概、中身がバッグの中でゴロゴロ、ガタガタしていました。

さらにはキャンティーンと呼ばれる学食のようなところでは
ファーストフードっぽいメニューの食事や、
クッキーやチョコレート、清涼飲料水の自販機があって
ランチを持参しない生徒たちは、
そこから好きなものを買って食べていました。

もし私の母が見たらびっくりするような
栄養面では推奨されないようなラインナップですが、
学校で好きな時に、お菓子やジュースを買って飲み食いできるなんて
当時の私にはキャンティーンはパラダイスに写りました(笑)。

また芝生の庭では男子のみならず
スカートをはいた女子までもが、
地べたにあぐらをかいておしゃべりに興じているのも新鮮で
大げさですが「世界って広いなあ」と思ったものです。
(このころは、日本では地べたにあぐらをかく女子高生は皆無だったのです)

そしてもう一つは、恋愛事情の違いです。

生徒同士の学内でのキス、これは何度も目撃しました。

さすがに先生の前で堂々と、というのはありませんでしたが
もし見られたとしても、お互いそれほど気にしないんだろうな、
という雰囲気が伝わってきました。

私が行っていた学校は、
日本の小中高が一緒になったような大きな学校で
高校の棟では、もうあらゆる点で大人な生徒たちが
休み時間にささやきあったり、キスしたり、ケンカしていたり、
とまあ、キスどころか恋人もいないオボコなこちらは
戸惑ってしまうような場面も多々ありました。

そしてやっぱり、美の基準というのも世界共通なんだなあと
実感させられるような出来事もありました。

あるとき、学校でいつもお昼を共にしていていたグループの女の子から
ある男の子の写真を撮ってほしいと頼まれたことがありました。
その子が言うには、留学生の私が写真を頼めば、
彼もきっと違和感なくOKしてくれるだろうから、ということで、
どうやら彼女は、片思いしている男子生徒の写真が欲しいのだと理解できました。

翌日、彼女にその男子生徒の名前を聞き、
彼女から託されたカメラを片手に
学内を一緒に探し回って、ようやくその男子生徒を見つけてみれば、
それがもう、こちらも思わず見とれるような美青年で
名前は忘れてしまいましたが、
「A River Runs Through It」の頃のブラッド・ピットのような美しさ。

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↑頭の中で20歳くらい若くしてみてください(wikipediaより引用)


彼の周りにいる仲間たちもイケてる雰囲気の生徒ばかりで
こりゃあさぞかしモテるんだろうなあ、、、という男子生徒でした。

そうなると何しろこちらもオボコですから、途端にガチガチになってしまい
彼女と何度も練習した、言うべき言葉も頭から吹っ飛んでいきました。

「ゴメンやっぱ無理!」

と言おうと後ろを振り返ると、何と彼女はすでに遥か彼方で
「お願い、お願い」と身振り手振りでハッパをかけてきます。

「まいったなあ・・・」
と、ガッチガチで再度正面に向き直ると、
今度は件のブラッド・ピットがカメラを持った私に気づいてしまったようなので
仕方ありません、度胸一本でカメラを指し示し、
どうにか写真を撮ってくることに成功しました。

こちらの恐れていた反応とは異なり、
にっこりと気軽に撮影に応じてくれたことが
せめてもの救いでしたが、
あとから思えば、この行動はどう考えても、
学内のイケてるグループに突然、留学生の闖入者がカメラ片手に乱入してきたという
ある種の越境行為(?)だったろうと思います。

あとから聞いたところでは、
その男子生徒は学内でも大人気の美青年だそうで
美男美女というのは、どの国の人から見ても美しいんだなあということと、
日本でもあるように、イケてる生徒グループとそれ以外の普通の生徒たち、
という構図が、オーストラリアにもしっかりあることを確認できた出来事でした。


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