ロンドン初上陸から一夜明け、私は早速行動を開始することにしました。
まずB&Bを引き払い、今夜はもっと便利で楽しそうで
話し相手のいそうな場所に、宿を移すことに決めたのです。
ニューススタンドと呼ばれる、通りの売店でロンドンの地図を買い、
日本から持参したガイドブックと照らし合わせていると
Bayswaterという場所に興味をひかれました。
Bayswaterの街並み(wikipediaより引用)
ハイドパークに近く、若者が多い繁華なエリアで宿もたくさんあることに加え、
オーストラリア人が多いという点が気に入ったのです。
その理由は単純で
高校時代に短期留学でオーストラリアにいった経験から
オーストラリア人に勝手に親近感を覚えていたからでした(笑)。
そういうわけで、重いスーツケースを引きずりながら到着した
Bayswaterの第一印象は「My kind of town(私好みの街)」で、
雑貨屋さん、ブティック、書店、飲食店などが
道の両側にズラリと立ち並び、歩くだけでも楽しそうです。
そしてそんな繁華な通りの路地を一本入ると、
今度は閑静な住宅街や小さめのホテルがいくつかあるという
静と動がほどよくミックスされた街並みです。
ところでこのBayswaterの駅を出て、街を歩いている間、
私は一人ではありませんでした。
実は、Bayswaterの駅の階段をスーツケースを抱えて上っている時、
若い男の人が手助けをしてくれたのです。
「May I help you?」と声をかけてくれた、
そのアクセントを聞いて、
すぐに彼がオーストラリア人だと分かりました。
黒縁メガネをかけていて、
友達3人と10日間の予定で旅行にきているとのこと。
ふむふむ。。。
ふと彼を見ると、カジュアルな出で立ちだし、若そうだし、
(失礼ながら)彼の泊まっている宿なら、
私の予算にも合うかもしれない、とふと思いました。
そこでBayswaterに宿をとろうと思うんだけど、
リーズナブルなところを知らないか、訊ねてみました。
すると、思惑通り(?)
自分の泊まっている宿に案内してくれると言います。
駅からも近く、宿の一角がパブになっていて、
女性限定のドミトリー(相部屋)もあるとのことで
それならばと案内してもらうことにしました。
駅から5分ほど歩いてついたその宿は、
まだ新しそうな、小さなホテルで
ドアを開けて入ると、すぐ目の前にフロントがありました。
向かって右側がパブになっていて、左側がホテルのようです。
私の荷物をここまで運んでくれた彼は、
「See you!」といって、自分の部屋へ戻っていきました。
フロントで女性用ドミトリーの空きを尋ねると、
運よく1つ空きがあるとのことなので、
とりあえずここに落ち着くことに決めました。
1泊の値段は2000円くらいだったので
もしリッチモンドで住居を見つけるのに1ヶ月かかったとしても
2000×30=60,000円。
ロンドンの中心地のひと月の家賃としては致し方ない金額です。
思いがけず、すぐに宿も決まり
ホッとした私は荷物を置いて、街の探索にその日を費やしました。
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