ザ・メンタリスト シーズン1 第14話より:
in the saddle
権力を握って、主導権を取って
クレアの愛人・ポールは彼女の生前、多額の現金を受け取る約束をしていた事が分かる。
それは彼が始める予定だった新ビジネスの資金となるはずだったが
約束の期日に振り込みは果たされなかった。
その件について聴取するため、チョウがCBIにポールを呼んだのだが
ジェーンは軽い質問をしただけで、彼を帰してしまおうとする。
ジェーンの勝手な振る舞いに怒ったチョウとのシーンからです。
Hey, you can’t dismiss my subjects like that.
おい、俺の尋問相手をあんな風に勝手に帰すなよ。(チョウ)
Oh, I know, and I took it back.
あっ、そうだね。だから前言撤回しただろ。(ジェーン)
Besides, we need him back out there in the saddle.
それにね、今は彼に主導権を与えたまま帰した方が良いんだ。(ジェーン)
You will agree with me 100% when I explain my theory, my little plan.
僕の計画を聞いたら、君も100%賛成してくれるはずだよ。(ジェーン)
dismiss 「解散させる、退出を許す、しりぞける」。
take it back 「発言を取り消す」。
そして in the saddle は「権力を握って、主導権を取って」ということで
saddle は「(自転車やバイクの)サドル」、
それを握る=ある事柄での主導権や支配権を握るとなります。
ここではあまりポールを追い込まず警戒させず、泳がせた方が良いと
ジェーンと言っています。
ポールのようなジゴロというと、遊び人で女好きでいい加減、というイメージがしますし
実際そういう点はあるようですが、それと共に人間心理にも長けている気がします。
女性に心良くお金を出させる術、自分なりのポリシーを持つポールの話は
リグズビーならずとも聞き入ってしまう説得力がありました。