ザ・メンタリスト シーズン3 第22話より:
got a thing for~
~に気がある
ヴァイオリニスト・エレノアの事件を捜査中のCBI。
ジェーンは彼女の所属していたオーケストラが開いたパーティに忍び込み
いつものごとく真犯人をあぶり出す作戦を試みることに。
手始めにバーに居たオーケストラ団員に男性に話かけ
話の糸口をつかむことにする。
Is that for Ariel? More of a red wine girl, I would think.
それはアリエルに? 彼女は赤ワインの方が好きだよ、多分。(ジェーン)
How’d you know this was for her?
どうして彼女のだと?(オーケストラ団員)
Well, clearly, you’ve got a thing for her.
だってその、君が彼女に気があるのバレバレだよ。(ジェーン)
Word to the wise. She likes the bad boys.
ヒントをあげる。 彼女は悪い男が好みだよ。(ジェーン)
more of~ 「どちらかと言えば~」、
これは more of A than B 「BというよりむしろAだ」の than以降を省略した形です。
省略形の more of~ を使うのは、目の前の事象と比較した考えを述べる時で
ここでは意中の女性に白ワインを届けようとする男性を見て、
More of a red wine girl「(白より)むしろ赤ワイン好きな女性だ」と言っています。
男性が今まさに白ワインのグラスを手にしたところでジェーンが言ったので
省略形でも何と比較して more of~ なのか、すぐに通じるんですね。
そして got a thing for~ は「~に気がある」、海外ドラマでもよく聞かれるセリフです。
彼・彼女に対して thing「特別な何か」を持っている、ということで
まだはっきり like、love までいかないけど、気になっている、
興味を持っているといった感じでしょうか。
word to the wise(is enough) 「賢者はひと言にして足る、一を聞いて十を知る」。
これはちょっと残酷な一言で、オーケストラの男性は見るからに真面目そうな青年、
それに対しジェーンの見立てでは彼の意中のアリエルは悪い男が好き。
つまり“彼女は悪い男が好きだ”と聞いたらそれで分かるよね、
はっきり君は脈無しだとは言わないけど word to the wise「一を聞いて十を知る」、
僕のいまの一言で察せられたでしょ、というわけです。
ジェーンはにこやかに話すので、一見そうは感じないんですが、結構ヒドいですよね。